飼料化の「食品リサ イクルループ」認定 トリドールHDと外食4社が連携
㈱トリドールホールディングス(栗田貴也社長兼CEO―本社・東京都渋谷区)は7月20日、名古屋市内の丸亀製麺2店舗で、農林水産大臣、環境大臣、厚生労働大臣による食品リサイクル法に基づく「食品リサイクルループ(再生利用事業計画)」の認定を取得した。
同社は、食品リサイクルや食品廃棄物の削減に向けた取り組みとして、調理で使用した廃食用油のリサイクルや一部店舗での生ごみ処理機の導入を実施してきた。
今回認定を受けた「食品リサイクルループ」は、同社と外食事業者4社(㈱セブン&アイ・フードシステムズ、㈱松屋フーズ、リンガーハットジャパン㈱、ワタミ㈱)が運営する名古屋市内の合計38店舗から出る食品循環資源(調理くずなど)を飼料化し、その飼料をエサとして与えて育てた鶏の卵や加工品の一部を外食事業者が買い戻し、商品の一部として使用するもの。飼料の利用先として、三州食品グループのサンエッグファーム㈱が含まれている。
(公財)Save Earth Foundation(東京都大田区、 略称・SEF) が事務局となり、外食事業者が企業の垣根を越えて共同の「食品リサイクルループ」を構築し、認定に至った。外食事業者が連携した食品リサイクル(飼料化)による認定は、全国初となる。
この取り組みでは、名古屋市内に展開する複数の外食事業者の店舗が同時に参加することで、従来、食品リサイクル実施の課題であった、自社店舗のみで回収する非効率の側面と、そこから生じる費用面の問題を改善している。さらに事務局のSEFが食品循環資源の発生量や処理量、契約・許可状況などを管理することにより、安全・安心で持続可能な仕組みとなっている。
トリドールホールディングスでは、SDGs活動の一環として、今後も「食品リサイクルループ」の参加店舗の拡大と新たな地域での構築を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。