電動自走式の石灰散布機を開発 タイショー『石灰ゼストZQ-70』 10月から発売予定、予約開始

農業機械メーカーの㈱タイショー(矢口重行社長―本社・茨城県水戸市)は鳥インフルエンザ対策として、今年10月から電動自走タイプの石灰散布機『石灰ゼストZQ-70』の発売を予定している。

ボタン1つで簡単に稼働。石灰散布の省力化を図れる

これまでは軽トラックの荷台に取り付ける初代ゼスト(ZR-110Y)を製造・販売してきたが、養鶏場からのニーズを受け、より手軽に導入できる新型機を開発した。

石灰ゼストZQ-70は電動で、備え付けのバッテリーを電源としている。スイッチを入れるとすぐに動き、静かで、構造のシンプルさから故障しにくいなどの利点がある。

女性や高齢スタッフでも取り回しやすいサイズ感とした

女性や高齢スタッフでも扱いやすいよう、全幅136cm×奥行き98cm×全高83cmと小型化を図った。重量は110kgだが電動のため取り回しが楽で、同社営業部の榎戸隆幸課長は「レバーを握るだけで自動走行し石灰を散布できる。女性やシニアの方々にも扱いやすい設計で、気軽に負担なく石灰をまけることが、より高頻度での石灰散布につながり、防疫をさらに強化することになる」としている。

散布部を外せば耐荷重100kgの「電動運搬車」となる

走行部にはハイコーキ製リチウムイオンバッテリーを採用し、フル充電で約90分間の連続運転が可能。散布部は車用鉛電池で同5時間にわたり連続運転できる(ともに使用環境による)。

ハイコーキ製リチウムイオンバッテリーで走行する

石灰による目詰まりは振動機構とローター繰り出しシステムが防ぐ上、工具要らずで分解できるため普段の清掃やメンテナンスも容易。散布部を取り外して合板などを敷けば耐荷重100kgの『電動運搬車』としても使用できる。また鶏などの家畜は音に敏感なため、モーターを後輪内部に組みこむことで静音化を図った。

軽トラに取り付ける従来機も販売中。防疫への貢献を目指す

榎戸課長は走行面の特徴について「電動自走タイプのため鶏舎間の狭い場所にもグイグイと入っていける。その扱いやすさから、鶏舎外壁をつたうような石灰散布も可能。未舗装路や起伏のある路面でも問題なく動かせて、ハンドブレーキ付きのため山間部など斜面に立つ農場でも安心して使える。これから鳥インフルエンザの防疫強化シーズンを迎えるが、従来機も含めて各農場のニーズに合った提案をしていきたい」と話している。

稼働の様子は同社ホームページやQRコードから確認できる。希望小売価格は45万円(税別)。国際情勢により各パーツの入荷が不安定となる可能性があるため、購入希望者には早めの予約を呼びかけている。

予約や問い合わせはタイショー営業部特機課(電0800-919-4032)へ。