肉用若鶏は羽数、重量とも増加 令和元年の食鳥流通統計
その他の肉用鶏、成鶏は減少
農林水産省は5月27日に令和元年の食鳥流通統計調査結果を公表した。
平成27年の調査から、年間処理羽数が30万羽以上の食鳥処理場(厚生労働省が公表する「と畜・食鳥検査等に関する実態調査」の食鳥処理場名簿に記載された139場)を対象にしており、令和元年は廃業を除く137場から集計した。
肉用若鶏(ふ化後3か月齢未満の鶏、ブロイラー)の全国の処理羽数は前年比1.7%増の7億1249万3000羽で、2年連続で7億羽を超えた。処理重量は2.4%増の213万1953トンで、すべての食鳥処理場を調査対象としていた時期を合わせても、5年連続で過去最高を更新した。本紙で試算した1羽当たりの生体重量(処理重量÷処理羽数)は0.6%増の2.992キロ(前年2.973キロ)。
その他の肉用鶏(ふ化後3か月齢以上の鶏、比内地鶏や名古屋コーチンなどの地鶏や銘柄鶏)の全国の処理羽数は前年比4.2%減の557万2000羽、処理重量は3.5%減の1万8195トン、1羽当たりの生体重量は0.7%増の3.265キロ(前年3.243キロ)であった。
成鶏(産卵期間を終えた採卵鶏と種鶏)の全国の処理羽数は前年比0.1%減の8452万3000羽、処理重量は0.1%減の14万7738トン、1羽当たりの生体重量は前年並みの1.7481・748キロ(前年1.747キロ)であった。