米国の中食市場参入、総菜メーカーを買収 三井物産とケンコーマヨ
三井物産㈱(安永竜夫社長―本社・東京都千代田区)とケンコーマヨネーズ㈱(炭井孝志社長―本社・東京都杉並区)は1月23日、米国での中食市場への参入を目指し、米国マサチューセッツ州の総菜メーカー、ハンズ・キッセル社(Hans Kissle Company, LLC)の全株式を取得したと発表した。出資金額は約120億円で、出資比率は三井物産80%、ケンコーマヨネーズ20%。
米国では人口増を背景に食品市場が拡大しており、近年は、消費者のライフスタイルの多様化により食へのニーズが変化している。なかでも、より安全・安心でおいしい食品を、調理の手間なく食べたいという普遍的なニーズが従来にも増して重視されており、中食市場は年率8%程度で急成長している。
ハンズ・キッセル社は1984年の設立以来、米国東海岸北部の大手食品スーパー向けを中心にデリ総菜やメインディッシュ、デザートなど、幅広い食品を開発・販売。長年にわたり築いた高い品質管理レベルによる商品の開発製造実績を強みに、成長する米国中食市場で着実にビジネスを拡大している。
ケンコーマヨネーズは「三井物産と連携し、当社の商品開発力と技術力を生かしつつ、ハンズ・キッセル社の競争力向上と販売チャネル・地域の拡大を図り、米国中食市場への参入の足掛かりとする」としている。