日本家禽学会会長に筑波大学の田島教授
日本家禽学会(事務局・農研機構畜産研究部門内)の会長に、このほど筑波大学の田島淳史教授が就任した。
4月25日に発行した『日本家禽学会誌』第57巻第J1号(2020年4月)の巻頭に「世界的に人間の行動や物流が制限されている状態ですが、家禽産業は良質の動物性たんぱく質の安定供給に貢献できる基幹産業の一つです。会員の皆様におかれましては目まぐるしく変化するCOVID-19の対応でご多忙の事とは思いますが、このような緊急事態の場合こそ、様々なレベルの情報発信・交換の場である学会が重要な役割を果たすべきであると思いますので何卒よろしくお願い申し上げます」などとする田島会長のあいさつ文を掲載している
2020~2021年度の役員は次の各氏。
会長=田島淳史
副会長=後藤直樹、豊後貴嗣
常務理事=村井篤嗣(庶務)、桑山岳人(同)、佐藤幹(同)、山崎信(会計)、大久保武(編集)、古田洋樹(同)
理事=喜多一美、太田能之、岡田徹、中村明弘、松下浩一、本田和久、都築政起、大塚彰
監事=半澤恵、古瀬充宏、田上貴寛
奨励賞受賞者を発表
日本家禽学会は、昨年12月21日の奨励賞受賞候補者選考委員会(桑山岳人委員長)で、弘前大学農学生命科学部国際園芸農学科家畜生理学分野の川端二功准教授と、広島大学大学院統合生命科学研究科の松崎芽衣助教の2人に奨励賞を授与することを決め、学会誌の4月号で業績を紹介した。
川端氏は「ニワトリの苦味受容機構に関する研究」に取り組み、鶏の週齢による苦味の感受性の違いや、苦味を感じる受容体を抑制すると、菜種かす抽出物を添加した飲水の嗜好性が改善することを確認した。
松崎氏は「ウズラの精子貯蔵管における精子貯蔵および精子の運動制御に関する研究」を行ない、ウズラの精子の運動を制御する「細胞内シグナル伝達機構」で働く各種の分子や、それらの働きを解明した。