外食チェーンが生卵付き「牛すき商品」発売

外食大手が秋冬に販売し、一定の鶏卵消費を期待できる「すき焼き」メニュー。今期も牛丼店や和風レストランでの販売が始まっている。

▼吉野家

㈱吉野家(国内約1210店舗)は牛丼大手で最も早い10月5日から、今期で8年目の『牛すき鍋膳』(税別648円)と、創業以来初めて黒毛和牛を使った『黒毛和牛すき鍋膳』(998円)を同時発売した。

どちらもテイクアウト可能で、生卵が1個付く。ご飯の増量や、店内飲食時のおかわりは無料。牛すき鍋膳は、追加料金を払うと肉を増量できる。

黒毛和牛すき鍋膳は約50万食限定。同社では「構想当初から1000円以内での提供を決め、全国から計画的に黒毛和牛のバラ肉を仕入れた。コロナ禍によって国内の牛肉市場は生産と消費のバランスが適正ではない。農家の方々の支援に少しでも貢献できればと思う」としている。

▼和食さと

サトフードサービス㈱が展開する和食さと(約210店舗)は、9月3日からヨード卵・光の生卵が付く『国産牛の牛すきうどん鍋膳』(税別1698円)、『同牛すき丼膳』(1598円)を販売している。

同社はヨード卵・光についてメニュー表などで「エサにこだわったプレミアム卵」と紹介。牛すきうどん鍋はコンロに乗せて提供し、追加料金で肉を増量できる。牛すき丼は中央に生卵が乗る。

▼やよい軒

㈱プレナスの定食店「やよい軒」(約370店舗)は10月20日に生卵付きの『すき焼き定食』(税込み890円)と『肉増・すき焼き定食』(1290円)を発売した。

甘めの醤油だれで牛肉や白菜、ネギ、うどんなどを煮込んで提供。すき焼き定食は175グラム前後の野菜を摂取でき、肉増・すき焼き定食は牛肉の量が2倍に増える点をPRしている。

外食業界での鶏卵消費は一部を除き苦戦しているが、すき家(約1940店)、松屋(約960店舗)なども含めて、卵を使った冬メニューのヒットが期待される。