創業100周年記念誌を制作 籠谷
㈱籠谷(小畑成久社長―本社・兵庫県高砂市)は、昨年迎えた創業100周年を記念した冊子を制作した。
同社を支える従業員向けに企画したもので、6代目社長となった小畑社長の抱負と、5代目社長の栗原直樹会長、4代目社長の籠谷啓一相談役のメッセージ、100周年記念式典の楽しい場面や、若手従業員、同社で多数活躍している女性の座談会などを収録。
年表では、創業者の籠谷秀次(ひでじ)氏が1921(大正10)年に、キッコーマン㈱高砂工場の指定取引商人として肥料販売を始めてから、64年の㈱籠谷秀次商店としての法人化、68年の高砂飼料工業㈱の設立、翌69年の養鶏業の開始、72年の電気工事業の開始、92年の「玉子焼き」の製造開始、99年のボイルエッグ・サラダ・マヨネーズの製造開始、その後の直売店や「たまごとジェラートのお店 yellow」のオープンなど、現在の各事業につながる同社の歩みが示されている。
7人の女性が参加した座談会では、和気あいあいとした雰囲気で、浜風第二事業部(玉子焼き製造工場)勤続28年の西田美佐緒さんの「少しでも成長のお手伝いができれば」との言葉や、総務管理部の杉浦扶月リーダーの「若手からベテランまで本当に頑張っていて、会社は人が財産です」との言葉などが掲載されているほか、100周年を記念し、女性が一層働きやすい環境づくりや、女性目線での商品開発を目指して結成した「籠谷なでしこチャレンジ(KNC)」プロジェクトも紹介。
巻頭の小畑社長の抱負では、ジュニアボード制(若手・中堅クラスが疑似的な役員会を設置して具体的な提言を行ないながら経営の視点を身につけていく仕組み)の導入や、「SDGsチーム」の立ち上げなどにも触れながら、「戮力協心(りくりょくきょうしん、心一つに皆の力を合わせて取り組むの意)」との社是を紹介している。