プライフーズがSQF-TSA認証を取得
プライフーズ㈱(大江正彦社長―八戸本社・青森県八戸市)は10月11日、食品安全マネジメントシステムの国際規格「SQF」を東京五輪向けに強化した『SQF-TSA(TSAはTokyo Sustainability Addendumの略)』認証を青森県三沢市の細谷工場と細谷パッケージ工場、銘柄鶏肉『純輝鶏』を生産する県内15農場で取得した。
同日、東京都千代田区の東京本社で開いた記念式典には同社の役員と、認証取得に携わったSQF推進メンバーが出席。同認証を運営する米国SQFI、認証機関のSGSジャパン㈱、主要株主の三井物産㈱、純輝鶏をプライベートブランドとして販売するイオングループの関係者らも参列し、認証取得を祝った。
プライフーズは2008年に、純輝鶏の生産・加工の各施設でSQF認証を取得。東京五輪を控え、さらに労働安全や環境保全、動物福祉などの生産過程を重視したSQF-TSAの認証取得に向けた取り組みを進めていた。
大江社長は海外出張のため式典を欠席したが、ビデオメッセージで「SQF-TSA認証を日本企業で初めて取得でき非常に嬉しく思う。認証取得は当社の努力だけでなく、長年にわたるSQF事務局の皆様による指導、そしてイオン様の協力抜きにはあり得なかった。このような先駆者的な取り組みはプライフーズが最も大事にしている価値観で、競争力の源泉である。当社は『未来に、まっすぐ。食卓に、まっすぐ。』をモットーに掲げるが、日本の食卓に安全でおいしい鶏肉を安定的に供給するべく、今後も企業努力を重ね、ブロイラー産業をリードしていきたい」などと述べた。
上村康浩常務上席執行役員(生産・製造本部長)は出席者に謝意を表した上で「皆様の期待に応えられて、本当にほっとしている。SQF-TSAの認証取得によって、無投薬飼育の純輝鶏は東京オリンピック・パラリンピックに食材としてかかわれる資格を得たと考える。イオン様とともに準備を進めていきたい」と、今後の展開について話した。
祝賀会はイオントップバリュ㈱商品開発本部生鮮・デリカ商品統括部畜産商品部の杉本浩也部長の発声で乾杯。なごやかに歓談した。