からあげ専門店『鶏笑』に感謝状 日本食鳥協会「国産とり肉の日」
2代目キャラクター『げんきくん』お披露目
(一社)日本食鳥協会(佐藤実会長)は「国産とり肉の日」の10月29日、国産チキンの普及拡大に貢献している「中津しょうゆ からあげ専門店『鶏笑』」に感謝状を贈呈した。
また、創立60周年を機に一般から募集した2代目マスコットキャラクターで、最優秀賞の『げんきくん』をデザインした福添歩美さんと、優秀賞の田中英二氏(『とり侍』)、本山清数氏(『チキンパワーボーイ・J』)を表彰した。
「中津しょうゆ からあげ専門店『鶏笑』」は2010年の浦和本店(さいたま市)の開業当初から国産チキンを100%使用しており、(一社)日本唐揚協会主催の「からあげグランプリ」では金賞受賞の常連。第8回(2017年)ではチキン南蛮部門、第10回(2019年)では東日本しょうゆダレ部門で最高金賞を受賞している。開業5年目から本格的に全国展開し、現在は国内・海外(台湾、タイ、マレーシア、ウクライナ)を合わせて約250店舗を出店している。
東京都千代田区の大手町LEVELXXI東京會舘で開いた表彰式では開会の辞、物故者黙とうに続いて佐藤実会長があいさつし、今年の受賞者の『鶏笑』について「開業以来、国産チキンを使い続けながら全国に展開しており、今年中に300店舗になると聞いている。国産チキンシンボルマークを店舗の入り口やメニューなどに積極的に活用しており、国産チキンの普及啓発と消費拡大に多大な貢献をしていただいている。国産チキンのむね肉を使ったから揚げが特徴的で、パサつきがなく、ジューシーなものを提供している。本来であれば、もも肉を使ったから揚げが中心になると思うが、当初からむね肉の良さ、いわゆる抗酸化作用・抗疲労効果があるイミダゾールジペプチドの良さを前面に出している。これは我々の業界にとって大変ありがたいことであるし、フランチャイズの加盟店が急増している要因のひとつだと思う。今後は、鶏肉の部位でまだ使われていない肝やハツのから揚げ専門店としての商品開発を期待している」などと述べた。
2代目マスコットキャラクター『げんきくん』については「平成9年以来、24年にわたり皆さんに愛された〝おっとり鶏太〟に代わるものとして、昨年の協会創立60周年を節目に2代目マスコットキャラクターのデザインを募集したところ、多数の応募をいただき、厳正な審査により最優秀賞と優秀賞を決定した。コロナ禍の影響で商標登録の確認手続きが遅れ、今年の公表となった。国産チキンシンボルマークとともに、国産チキンのイメージ向上や消費拡大イベントなどで、親しみやすいキャラクターとして活躍していただく。今年12月から来年2月まで、協会独自の企画として〝国産チキンで日本を元気に!〟をコンセプトに『国産チキン消費拡大キャンペーン』を実施する。このキャンペーンでは『げんきくん』のポスターやPOP、景品で大々的に告知することにしており、すでに今年の『国産チキンまつり』のポスターにも登場している」などとした。
さらに、最近の情勢については「各地で新型コロナの感染者が急激に減少し、以前の日常生活に戻りつつあるが、完全に安心できる状況ではないことは皆さんも承知していると思う。次の感染リスクを認識しつつ、予防対策を緩めることなく行動したいと考えている。我々としては新型コロナの感染予防も大切だが、鳥インフルエンザの感染予防も最重要課題である。昨シーズンは各地で多発したが、今シーズンは念には念を入れて予防対策を進めなければならない」と強調した。
『鶏笑』のプロデュースとマネジメントを行なう㈱NISに佐藤会長から感謝状、国産鶏肉市場活性化事業実行委員会の辻貴博委員長(貞光食糧工業㈱社長)から記念品(飾り皿「竹雀 十三寸」)が贈られ、NISの名越清幸社長が「これからも店舗を増やしていき、安全・安心な国産チキンを広めていきたい」とお礼を述べた。
2代目マスコットキャラクター当選者の表彰では、優秀賞『とり侍』をデザインした田中英二氏に佐藤会長から感謝状、国産鶏肉市場活性化事業実行委員会の井元克典副委員長(㈱鳥芳社長)から記念品(奥久慈しゃもセット)が贈られた。記念撮影では、2代目マスコットキャラクター『げんきくん』の着ぐるみも披露された(福添さんと本山氏は欠席)。
国産チキン消費拡大キャンペーンを実施 今年12月~来年2月
日本食鳥協会の鈴木稔専務理事は〝国産チキンで日本を元気に!〟をコンセプトに、12月1日から来年2月28日までの3か月間実施する『国産チキン消費拡大キャンペーン』の概要を説明した。
同キャンペーンは、コロナ禍で活発化された家計消費の維持継続と、国産チキンシンボルマークと2代目マスコットキャラクター『げんきくん』の普及浸透を図るために実施するもの。
量販店のパックシール(関東圏は「ライフ」のみ)、会員小売り専門店や外食店などで掲示するポスターや持ち帰り用チラシに付けたQRコードと、会員企業のホームページに設置するバナーから協会の応募サイトに誘導し、マスコットキャラクターやシンボルマークの名前当てクイズを実施する。
応募手段はパソコンとスマートフォンのみで、抽選で3人にスチームレンジ(特賞)、10人にミニコンベクションオーブン(A賞)、15人に低温調理器(B賞)、500人に『げんきくん』ぬいぐるみ(C賞)、1000人にマグネットクリップ(D賞、げんきくん・シンボルマークの2個セット)をプレゼントする。さらに特賞、A賞、B賞の当選者には副賞として、地鶏または銘柄鶏1羽分の鶏肉が付く。
鈴木専務は「従来型のポスターやチラシでの告知に加え、今回は会員企業のホームページにバナーを設置して協会の応募サイトに誘導するなど、会員の皆さんに参画していただく仕組みが新しい試みとなっている。コロナ禍による巣ごもり需要で大きく伸びた家庭での鶏肉消費をさらに維持・拡大させるため、家庭でプロ並みの味が出せる調理器と鶏肉をプレゼントする企画にした」などと述べた。