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『オムレツの日』でイベント 楽しくオムレツ作り

2017.06.25発行
 オムレツやオムライス、オムソバ、オムハヤシ、天津飯などを『オムレシピ』と呼び、卵の消費機会を増やそうと活動するオムレツの会(会長=浪越智ゴールドエッグ且ミ長、事務局・丸紅エッグ梶jは5月30日、会員や関係者ら約40人が東京都中央区の日本橋たいめいけんに集い、6月2日の『オムレツの日』を前に親睦を深め、オムレシピの普及に向けて士気を高めた。

 「ゴールデンウイーク明けはイベントが少なく、卵の消費もいまひとつ…」。鶏卵関係者からはそのような声も聞こえるが、オムレツの会の会員らはメディアや食品展会場などでオムレツの日をPRしたり、人気ウェブサイト『楽天レシピ』上でオムレシピのアイデアを募るなど、消費を喚起しようと働きかけている。
 浪越会長はたいめいけんに集まった全員に感謝したうえで「オムレツは19世紀のフランス発祥とされるが、オムライスは日本で生まれた和食≠ナある。東京では銀座の煉瓦亭、大阪では心斎橋の北極星が初めての提供店舗といわれている」とオムレツ・オムライス関係の話題を提供。
 同会の親団体、日本シュリンク包装卵協会の活動については「世の中ではHACCPの義務化やJ−GAPについての話題が増えている。同協会は、昨年度からISOやFSSCなどの衛生管理がなぜ必要なのか、これからどう変わるのかについて周知するようなセミナーを開いており、今年度もその旨で進めたい」と紹介。「本日は皆さんにオムレツという料理を楽しんでほしい」と呼びかけてイベントをスタートさせた。
 オムレツの魅力をまとめた『オムレツの会憲章』を全員で読み上げ、(一社)日本養鶏協会の廣川治専務理事が「当会もオムレツの日を盛り上げていきたい」と述べて乾杯の発声。
 昨年のイベントでも腕を振るった古谷信二料理長や木村翔太シェフらがオムライスを焼き始めると、会場には卵とバターの甘い香りが…。参加者はプロの手さばきを間近で見ようと席を立って見学し、調理のコツについて積極的に質問した。
 1日に300〜400食は出るという同店のオムライスは、火力を全開にして一気に焼き上げるのがポイント。まずはフライパン上でバターがすべて溶けてから卵4個分を入れ、菜箸で円を描くように全体を混ぜる。卵がトロッとしてきたらフライパンの位置をずらして中央部分も加熱。その上にケチャップライスを乗せ、柄を持つ手を拳でトントンと叩きながらひっくり返して完成させる。
 出席者に焼きたてのオムライスが振る舞われると、あちこちから「おいしい!!」の声。フュージョン鰍フ赤木八寿夫社長も味の良さに感心し、お代わりとして同店看板メニューの『タンポポオムライス』をリクエスト。ケチャップライスの上にオムレツが乗り、ナイフで十字を入れると半熟卵がライスを包み込む一品が届けられ、会場が大いに沸いた。
 出席者による『オムレツコンテスト』には日本養鶏協会の廣川専務理事、(一社)日本卵業協会の庄司幸男専務理事、JA全農たまご褐o営企画本部の向井康裕氏、日清丸紅飼料樺{産業務部の荒谷英治部長(執行役員)、フュージョンの赤木社長、丸紅エッグの北野英明社長、浪越会長がエントリー。特別ゲストとして来場していた友加里さん(たまごタレント)も急きょ参戦し、8人が優勝を目指してベストを尽くした。
 「人生でこんなに注目されるのは初めて」(荒谷部長)、「昨年のイベントで学んだことを生かしたい」(向井氏)、「今年の参加者はレベルが高いね」(赤木社長)、「緊張する…」(友加里さん)など、それぞれが思いを持ってオムレツ作りに向き合い、色や形の良さ、柔らかさなどを審査した結果、友加里さんが優勝、向井氏が準優勝に輝いた。
 友加里さんは「卵のソムリエとして優勝できて安心しました。昨年からはテレビで卵のおいしい食べ方や、卵の裏技を紹介していますが、最近ちょっとネタ詰まり≠ノなっていて…(笑い)。何か良い裏技があれば、こっそりと教えてください」と話して場を和ませた。
 コンテストにも参加した北野社長は出席者に感謝の言葉を述べたが、入賞を逃したことについては「今日は現実を突きつけられました(苦笑)。1年間かけてオムレツについて勉強し、来年こそ1位、2位とは言わないが…、3位くらいには入れるよう頑張りたい」とにこやかに話し、一本締めでお開きとなった。

【計8人がオムレツコンテストに挑戦し、それぞれのオムレツを披露した】



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