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USDA穀物需給予測 ブラジル干ばつで生産・輸出を下方修正 2016.06.25発行 米国農務省(USDA)は6月10日、6月分の世界農産物需給予測月報(WASDE)を公表した。 トウモロコシについては、ブラジル中西部で雨期が例年より早く終わり、二期作目の生育シーズンに干ばつ状態となったことから、ブラジルの生産減と、アルゼンチンの収穫遅れの影響を織り込んだ。ブラジル産の15/16年度の生産量は、前月予想より350万トン少ない7750万トン、輸出量も350万トン少ない2250万トンになるとしている。 同国では、トウモロコシ価格が前年同期の2倍に高騰したと報じられており、農畜産業振興機構(ALIC)海外情報によると、ブラジル政府は50万トンの備蓄トウモロコシを放出することを決めた。なお、2月にも同量を放出しているため、備蓄の残りは40万トン程度と見込まれている。 一方、米国産は国際競争力が高まると予想し、今秋収穫する16/17年度の米国産の輸出量は、前月予想より127万トン多い4953万トン、期末在庫は同368万トン少ない5100万トンになるとした。平均農家販売価格は、同15セント引き上げられ、3.20〜3.80ドルで推移するとしている。今月は、トウモロコシ以外の飼料作物の価格予想も引き上げられた。 大豆についても、ブラジルとウルグアイの輸出量が減り、米国産の輸出量が増えると見込んでいる。ウクライナの輸出量も下方修正された。 ブラジルの15/16年度大豆生産量は、中西部と北東部の干ばつと高温を反映した直近の同国政府の発表をもとに、200万トン減の9700万トン、輸出量は75万トン減の5875万トンと予想。 米国産の16/17年度の輸出量は41万トン増の5171万トン、平均農家販売価格は南米産の減産予想を反映し、同40セント引き上げられ、8.75〜10.25ドルで推移するとしている。 シカゴ先物(期近物)のトウモロコシ相場は6月13日現在、4ドル30セント前後、大豆相場は11ドル49セント前後で推移している。
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