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各県の防疫演習にキャッチャー派遣 日本成鶏処理流通協議会が協力

2016.04.15発行
 農林水産省は、このほど都道府県が行なう鳥インフルエンザ(AI)の防疫演習に、日本成鶏処理流通協議会が協力し、防疫作業の中で難しいとされていたケージから鶏を捕まえて取り出す作業を実演するキャッチャー(捕鳥者)を派遣してもらえることになったと通知した。
 昨年改正したAI防疫指針では、原則として24時間以内の疑似患畜の殺処分完了、72時間以内の死体の焼埋却完了を求めるとともに、「都道府県はより実践的な防疫演習の実施」をすることが新たに記載された。ただ、特に採卵鶏農場でAIが発生した場合の捕鳥・殺処分作業は、防疫員が鶏の扱いに慣れていないこともあって、規模が大きくなるほど原則通りに作業が進まず、作業員のストレスにもなっているといわれる。
 このため、昨年11月の日本成鶏処理流通協議会のAI防疫指針をテーマとした研修・定例会でも「鶏の扱いに慣れている処理場のキャッチャーによる講習などが必要ではないか」との意見が出され、農水省と協議会で、どのような協力ができるか検討することにしていた。
 農水省では、防疫演習で、鶏をケージから取り出す作業をするキャッチャーの実演協力が日本成鶏処理流通協議会から得られることになったことを受け、派遣を希望する都道府県は、動物衛生課の防疫業務班まで連絡してほしいとしている。



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