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鶏ふん減量処理で注目 ユーエスエンジニアリングの有機物低温熱分解装置・UZO 2015.08.25発行 段ボール箱や紙容器をシートから抜き型で加工する総合抜き型メーカーのユーエスエンジニアリング梶i坂本優蔵社長―本社・埼玉県本庄市いまい台3−12−1)は、石油製品や水産・漁業廃棄物、畜産廃棄物、樹木や紙類など、ほとんどの有機物を燃料を使わず磁気エネルギーでセラミック灰に変える「有機物低温熱分解装置・UZO」【写真下】を開発、投入した有機物が200〜300分の1まで減量されることや、低ランニングコストで簡単メンテナンス、大気汚染抑制などから、廃棄物処理業界で画期的な新システムとして注目されている。 「有機物低温熱分解装置・UZO」は、永久磁石を用い、磁気発生装置内で磁気イオンを発生させ、その特殊なイオン空気により、炉内を250〜300度Cに保って燻焼処理させる。 最初、炉心部に一度だけ着火するが、その後は電気や油などの助燃などを使用することなく稼働を続ける。運転操作も、有機物を投入して着火後、磁気発生装置の調整バルブ1か所のみで行なえるように簡素化された設計になっている。処理物は燻焼(タバコに火を付けている状態)しながら炭素化させ、少しずつ減少(灰化)していき、セラミック灰となる。処理時間は処理物の含水率や種類によって異なり、標準は8〜12時間(有機物の含水率30%)が1サイクルであるが、24時間、365日稼働も可能。 排ガス中のダイオキシン濃度や窒素酸化物類濃度などは環境基準以下で、消臭・硝煙装置も付けられる。焼却炉ではないと認定されているため、原則として設置許可の届け出が不要とのこと。 最近、養鶏関係者の間でも、鶏ふんの減量処理として「有機物低温熱分解装置・UZO」に注目が集まり、同社・工場内に設置されているUZOに鶏ふんを投入した試験でも優れた効果が認められたことから、同社では養鶏をはじめ畜産関係への販売に乗り出すことを決めた。 同社ではこのほか、炉内温度(最高300〜350度C)を利用して蒸気を発生させて発電に利用するバイオマス発電システムも開発したことから、積極的に提案していきたいとしている。
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