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大豆と大豆ミール相場は値下がりへ 大豆関係者が講演 アメリカ大豆輸出協会
2014.12.05発行
アメリカ大豆輸出協会(USSEC、西村允之日本代表)は11月17、18の両日、米国産大豆の需給状況や品質などをユーザーに説明する「バイヤーズ・アウトルック・カンファレンス」を東京都港区の東京アメリカンクラブで開いた。 1日目は食品関係者らを対象とし、約200人が出席。2日目は油脂や飼料業界の関係者ら約170人が出席し、西村代表と米国大使館のエヴァン・マンジーノ農務担当・農産物貿易事務次長のあいさつに次いで、アメリカ大豆協会(ASA)のデイビッド・ポッペンス氏が「米国大豆生産者からの約束」、カリフォルニア州にあるロマリンダ大学のマーク・メッシーナ非常勤准教授(ニュートリションマターズ社長)が「大豆と健康」、USSECの橋澤義憲アニマル・ユーティリゼーション(動物利用)・マーケティング・マネージャーが「大豆ミールの品質における熱処理の影響とその評価方法」、オイルワールド社のトーマス・ミルケ専務が「世界の油糧種子、油、油かす類のマーケット概要」、ミネソタ大学のセス・ネイブ准教授が「2014年度産米国大豆の品質報告(一般大豆)」のテーマで講演した。 各氏の講演内容から、大豆の需給見通しをまとめると、来春の米国産大豆の作付け意向は現時点では不透明だが、大豆の農家販売価格がトウモロコシの2.52倍と、米国の農家が作付割合を決める基準の一つとされる2.5倍をわずかに上回る水準にとどまっているため、「現状ではほぼ前年並みの作付割合」が予想される一方、相場が下落している中で、より利益を得られる大豆以外の作物や、プレミアム(割増金)が得られる非遺伝子組み換え大豆に転換する動きも一部で予想されるとのこと。 来年の大豆相場は、「10ドル台を割り込む局面はあるものの、9ドルを割り込むことはない」、大豆ミールの価格は「来年初以降、下落していく」との見通しが示された。 【米国産大豆の需給や品質などを飼料業界の関係者らに伝えたアメリカ大豆輸出協会の会議】
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