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韓国で鳥インフルエンザ再発 がちょう、あひる農場で
2014.07.05発行
韓国で今年1月、南西部の全羅北道(チョルラブクド)のあひる農場で発生したH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ(AI)は、ほぼ全土に拡大し、5月中旬までに約1200万羽のアヒルや鶏を殺処分した。6月に入って新たな発生報告がなかったため、終息に向かっているとみられていたが、韓国農林畜産食品部は6月14日、同国北部の江原道(カンウォンド)横城(フェンソン)郡のがちょう農家のAI検査で同ウイルスが判明し、当該農家の飼養するがちょう700羽を殺処分したと発表。16日には、当該農家からがちょうの分譲を受け、地鶏(500羽)と一緒に飼養していた同国南部の大邱(テグ)広域市達城(タルソン)郡の農家でもウイルスが検出され、処分した。 さらに17日には、最南部の全羅南道(チョルラナムド)務安(ムアン)のあひる農家で確認され、あひる9600羽(肉用あひる8600羽、マガモ1000羽)を殺処分したほか、25日には京畿道(キョンキド)安城(アンソン)郡の肉用あひる農場でも確認され、8日齢のあひる2294羽を殺処分した。 同国では、AIが一部の地域で散発的に発生していることから、6月16日から20日まで、全国の防疫が脆弱な小規模農家を対象に一斉点検と、共同防除団を通じた一斉消毒を実施したが、今回のの再発は、ウイルスがまだ同国に残っていることを示すものといえる。 今年4月に熊本県で発生したAIも、ウイルスは韓国と同じH5N8亜型で、渡り鳥や人などを通じてウイルスがわが国に入ってきた可能性が高いとみられているため、引き続き農場においては、バイオセキュリティを中心とする衛生対策を徹底するとともに、官民共同で防疫体制を強化する必要がある。
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