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総合優勝は熊谷氏の桂 全日本チャボ保存協会の品評会 2014.05.15発行 全日本チャボ保存協会(鹿嶋善次郎会長)は4月20日、東京都の江戸川区総合文化センター展示会場で第76回チャボ全国品評会を開き、愛玩用、観賞用として飼育している愛好家から自慢のチャボが多数出品された。 出品されたチャボは、形態的特色から、協会認定の25種に分け、第1部は白と桂(かつら)、尾と主翼の先が黒)、第2部は黒、碁石(ごいし、黒色羽の先が白い)、猩々(しょうじょう)、源平、白笹、赤笹、銀笹、逆毛(さかげ)、糸毛(いとげ)、翁(おきな)、第3部は浅黄(あさぎ)、真黒(しんくろ)、淡毛猩々、桜碁石、三色碁石、加比丹猩々、鞍掛源平、銀鈴波(ぎんすずなみ)、金鈴波(きんすずなみ)、黄笹、金笹、大冠、達磨(だるま)の3部制で実施。鹿嶋会長ら審査員が、それぞれ体重や冠、肉ぜん、尾などで審査。各部門から1点ずつ優勝鶏を選出し、この中から総合優勝を選出した。 優勝は第1部が熊谷弘氏(宮城県大崎市)の桂、第2部が石橋敬弘氏(千葉県旭市)の猩々、第3部が小林幹雄氏(茨城県牛久市)の真黒で、総合優勝は熊谷氏の桂が選ばれた。このほか、準優勝、特等賞、一等賞、保存奨励賞、努力賞、多数出品賞など、多数の賞状が贈呈された。 同会は、大正10年に愛好者らによって設立された日本チャボ倶楽部(三井高遂会長)が発端で、昭和16年にチャボが国の天然記念物に指定されたのを機に3団体が合併して現在の名称となり、毎年、希少内種奨励の目的も兼ねて品評会を開いている。会場には、三井初代会長、鎌田浩一2代目会長に次いで3代目会長を務め、今年1月20日の定期総会で会長を退任した経徳禮文名誉会長も姿を見せ、同会の前身である日本チャボ倶楽部の優勝旗などを披露し、思い出を語っていた。 チャボは、300年以上前の江戸時代初期に中国から渡来し、その原産地はベトナム中南部の古城(チャンパ)で、チャンパが変化してチャボと呼ばれるようになったとされる。体は小型で成体重は雄で0.7キログラム、雌で0.6キログラム。尾が直立し、脚が短いのが特徴。特に日本人には「真っ赤な頭・真っ白な体・黒い尾羽」の桂チャボが好まれるようで、愛好家によって現在のような芸術性の高いチャボに品種改良されてきた。ただ、近年では、飼育者の高齢化、後継者不足、住宅事情による飼育環境の悪化など、チャボの飼育・保存活動にとって厳しい状況が増え、同会ではチャボ飼育のすばらしさへの理解を深め、若い飼育者を育てていきたいとしている。 【全日本チャボ保存協会の第76回チャボ全国品評会で審査委員を務める鹿嶋善次郎会長】
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