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エサ高で養鶏の所得は減少 1キロ当たり生産コスト 鶏卵184円、ブロイラー154円 平成24年度経営統計 2014.01.25発行 農林水産省が去る12月24日に公表した平成24年の営農類型別経営統計によると、24年は採卵養鶏、ブロイラー養鶏とも前年を下回った。配合飼料価格が前年より値上がりするなど、生産コストが上昇したことが主な要因とみられる。経営統計を基に本紙が試算した鶏卵1キロ当たりの生産コストは前年比2.1%高の183円51銭、ブロイラー生体1キロ当たりの生産コストは3.5%安の154円25銭となった。採卵養鶏とブロイラー養鶏の経営概要は次の通り。 採卵養鶏 50戸の月平均飼養羽数は1万3993羽で、前年に比べ1.6%増加した。 畜産収入全体の平均は5.5%減の3990万1000円。このうち鶏卵の収入(成鶏を含む)は5.6%減の3962万円であった。 経営費の合計は3.7%増の4200万円。このうち飼料費が65.7%(前年67.1%)、動物費(ひな代、若めす代を含む)が8.0%(同8.1%)となり、この2費目で全体の73.7%(同75.1%)を占めている。 ▽生産コストの概要 経営費(4200万円)を月平均飼養羽数(1万3993羽)で割った1羽当たりの生産コストは前年比2.1%増の3002円(前年2941円)。鶏卵生産量(228トン874キロ)で割った鶏卵1キロ当たりの生産コストは183円51銭(前年179円81銭)で、2.1%上昇した。 規模別の鶏卵1キロ当たりの生産コストは、1万羽未満は192円36銭、1万羽以上3万羽未満が171円49銭(前年176円71銭)、3万羽以上が185円14銭(同176円14銭)となった。 ブロイラー養鶏 47戸の年間平均販売羽数は21万329羽で、前年に比べ6.0%増加した。 畜産収入の平均は3.1%増の9763万8000円。このうちブロイラーの収入は3.1%増の9763万7000円であった。 経営費の合計(平均)は2.2%増の9276万4000円。このうち飼料費が64.5%(前年64.6%)、動物費(ひな代)が15.6%(同14.8%)となり、この2費目で全体の80.1%(同79.4%)を占めている。 ▽生産コストの概要 経営費(9276万4000円)を年間平均販売羽数(21万329羽)で割った1羽当たりの生産コストは445円80銭(前年462円16銭)で、前年に比べ3.5%下落した。 これを24年の1羽当たりの平均生体重(農水省統計=2.91キロ)で割った生体1キロ当たりの生産コストは154円25銭(前年159円92銭)で、3.5%下落した。 規模別の生体1キロ当たりの生産コストは、年間平均販売羽数10万羽未満が213円65銭(同280円98銭)、10万羽以上20万羽未満が172円95銭(同173円05銭)、20万羽以上が142円15銭(同141円84銭)となった。 ◇ 平成14年以降の1キロ当たりの平均生産コストは次の通り。 〈鶏卵〉 平成14年 150円 平成15年 144円 平成16年 149円 平成17年 156円 平成18年 152円 平成19年 163円 平成20年 181円 平成21年 173円 平成22年 172円 平成23年 180円 〈ブロイラー〉 平成14年 152円 平成15年 150円 平成16年 150円 平成17年 156円 平成18年 152円 平成19年 161円 平成20年 181円 平成21年 165円 平成22年 163円 平成23年 160円
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