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飼料用米活用のコープさっぽろに大賞 後藤孵卵場の直売店が優秀賞 フード・アクション・ニッポン アワード2012 2012.11.25発行 『フード・アクション・ニッポン アワード2012』(主催=同アワード実行委員会、共催=農林水産省)の表彰式が11月2日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれ、食料自給率の向上に寄与したと認められた食品企業・団体などの取り組み123件が表彰された。 862件の応募の中から大賞に輝いたのは、北海道産の飼料用米を畜産に活用し、生産した卵、鶏肉、牛乳などを『黄金そだち』シリーズとして販売する生活協同組合コープさっぽろのプロジェクト。 このほか本紙関連では、(株)後藤孵卵場が兵庫県姫路市で運営するたまご直売店『さくらともみじ』が流通部門の優秀賞を受賞した。日本在住のイスラム教徒の需要に応えようと、国産牛や鶏肉をハラル製品化するマレーシア・ハラル・コーポレーション(株)は審査委員特別賞。飼料用米を与えたブランド卵を販売する昭和鶏卵(株)は、商品部門で入賞した。 コープさっぽろの山口敏文専務理事はプロジェクトの概要を「北海道の食料自給率向上に貢献しようと、道内で生産した飼料用米を畜産農家8戸で使ってもらい、各種の畜産品を『黄金そだち』シリーズとして販売するもの。昨年は17アイテムを供給して年間の売上高は約5億4000万円となったが、この取り組みを通じて分かったことが2点ある。1つはコープさっぽろのように商品の『出口』を持つ業者が、『生産者』と『消費者』の間をしっかりとつなぐことの重要性で、もう1つは飼料用米を与えた畜産物の品質の高さである。たとえば卵の場合は、飼料中のトウモロコシ全量を飼料用米に代えることで、オレイン酸が増えてヘルシーになる」と紹介。「今回の受賞を機に、道内のさらなる食料自給率向上を目指したい」などと抱負を語った。 プロジェクトには札幌市の(株)ホクリヨウも協力し、飼料用米の配合率10%で『黄金そだちのたまご』を生産。年間売上高は約3億5300万円の人気商品となっている。飼料用米の配合率が最も高いのは、北海道音更町の竹内養鶏場が生産する『黄金そだちのこめいろゆめたまご』。飼料の99.8%を道産の原料でまかない、このうち飼料用米は67%。『レモンイエロー』の卵黄色が特徴で、年間売上高は約1500万円。 表彰式には郡司彰農水大臣も応援に駆け付け、「食料自給率向上に貢献する素晴らしい取り組みが全国に広がっていることを心強く感じるとともに、皆様方のご尽力に感謝を申し上げる」と祝辞を述べた。 【フード・アクション・ニッポン アワード2012で表彰された各団体の皆さん】
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