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木徳神糧が創業130年を祝う コメビジネス中心に鶏卵・鶏肉事業も展開 2012.02.15発行 明治15(1882)年に米穀買付問屋「木村徳兵衛商店」開業から今年で創業130年を迎えた木徳神糧(株)(平山惇社長―本社・東京都江戸川区西葉端江2―14―6)は1月30日、東京都千代田区内幸町の帝国ホテルで創業130年祝賀会を開催、取引先や同社OBら約420人が出席した。 創業130年の歩みでは、コメの販売を従来型の米穀店からスーパー、生協、コンビニなどへ多様化させ、家庭用・業務用への販売を拡大するとともに、タイ『香り米』やミニマムアクセス米の輸入、日本産米の輸出など、コメビジネスを展開。国内だけでなく、世界中に日本米、日本食の素晴らしさを発信する一方、飼料、鶏卵・鶏肉、食品の各事業にも進出、グループ企業の強みを生かした商品を企画・開発・販売して、健康で楽しいライフスタイルの実現をサポートしている現状がスクリーンで紹介された。 あいさつに立った平山社長は、コメビジネスを中心に昨年度の売上高が約1022億円にまで成長した同社を支えた国内外から出席した多数の取引先と、創業家の協力に謝意を表するとともに、台湾から始まってベトナム、米国カリフォルニア、タイ、中国へと広がっているコメビジネスの海外展開を紹介し、今後は昨年のフード・アクション・ニッポンのプロダクト部門で優秀賞を受賞した『ライスミルク』のように、機能性を持ったコメ製品部門を拡充し、「コメの機能性に着目した製品を開発するため、日本だけでなく海外にも工場を作り、病気で苦しんでいる人が元気になる、カロリーダウンに寄与するような製品を開発していきたい」と述べ、若手社員には、「150年、200年企業にするためには、これまでと違った感覚でビジネスを展開してほしい」と訴えた。 特に日本米の輸出については「ベトナムではジャポニカ米を生産しているが、日本へは一粒も輸出せず、すべて近隣のアジア諸国に輸出している。これは今後、日本米が輸出産業の花形商品になると確信しているからだ」などと、日本米の輸出に力を入れていくことを強調した。 多数の来賓を代表して村田紀敏(株)セブン&アイ・ホールディングス社長最高執行責任者(COO)が祝辞を述べた。この中で、「昭和47(1972)年に、産卵日を付けた卵をイトーヨーカドーに納入していただいたことが、鮮度に対する消費者の高い評価となり、その後のヨーカドーグループの食品事業への評価を高め、発展に大きく寄与した」とし、東日本大震災では、「自らの仙台工場も被災した中で、東北や東日本のスーパーの店頭でコメが消えた時に、すぐに全国の関係者の協力を得てコメを供給していただいた」と称え、「今後も販売する我々と、食を通して社会に貢献するゆるぎない理念を持つ木徳神糧グループが一緒になっていろいろな製品を開発・販売し、共に発展していきたい」などとした。 平山社長から木村謙三(5代目社長)、稲垣辰彌(元会長)の両名誉顧問に感謝状と記念品が贈呈され、木村良会長の発声で乾杯し、なごやかに歓談した。 木徳神糧130年の歩みの中で、飼料・養鶏事業も大きな役割を果たしている。大正7(1918)年に肥料・雑穀・飼料の取り扱いを始め、昭和4(1929)年に三井物産と館野栄吉商店の三社で日本配合飼料研究所を設立。同7(1932)年に大宮市で養鶏場を開設した。 戦後は、昭和25(1950)年に日配飼料の販売業務を再開(日配飼料の売捌元業務は1980年に返還)し、同42(1967)年には鶏肉の江戸川荷捌所を開設してブロイラーインテグレーションに進出、同事業は現在、子会社の内外食品(株)(木村順社長―本社・千葉県船橋市)に引き継がれている。鶏卵の取り扱いは同36(1961)年から始まり、同47(1972)年にイトーヨーカドーと日付入り卵を共同開発して事業を拡大した。この卵の結びつきが、イトーヨーカドーでのコメの販売につながり、その後、各スーパーやコンビニでのコメ販売で、木徳神糧が高いシェアを占める契機になった。平成17(2005)年には大手鶏卵業者の東洋鶏卵を傘下に加え、現在の東洋キトクフーズ(株)(木村良社長―本社・東京都千代田区)へと発展している。 【約420人が出席して木徳神糧の創業130周年を祝福】
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