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復興を目指し“焼き鳥の輪” 福島県川俣町で川俣シャモまつり
2011.09.15発行
原発事故の影響から、町内の一部が計画的避難区域に指定されている福島県川俣町で8月27、28の両日、9回目となる「川俣シャモまつり」が開かれた。恒例の「世界一長い焼き鳥」を焼くイベントは中止となったが、最長記録を競い合う山口県長門市、和歌山県日高川町、北海道美唄市、福島県会津若松市などが協力し、初日に各地の鶏肉を1本の串に通した「ジャンボ焼き鳥」作りに挑戦した。 長さ約10メートルの竹串に川俣シャモのほか、長州黒かしわ(山口)、ホロホロ鳥(和歌山)、北海地鶏(北海道)、会津地鶏(福島)を交互に刺し、日高川町の紀州備長炭で焼き上げた。 古川道郎川俣町長や、玉置俊久日高川町長らがジャンボ焼き鳥を持ち上げ、“友情の輪”【写真】を作ると、会場からは大きな拍手と歓声が。古川町長は、まつりに駆けつけた各自治体の関係者に感謝の言葉を述べ、川俣町の復興を誓った。焼き鳥は1本500円で販売され、売上金はすべて川俣町への義援金とした。 2日目の28日は「世界一長い川俣シャモの丸焼き」にチャレンジ。川俣シャモ35羽が鉄串に通され、昨年の14.11メートルを大きく上回る24メートルの新記録を達成した。迫力満点の丸焼きの完成に歓喜の声が上がり、会場は大いに盛り上がった。 まつりの運営に当たった(株)川俣町農業振興公社の齋藤正博専務は「今年は観客が集まるのか心配していたが、川俣町や川俣シャモを応援しようと、町の内外から多くの方が集まってくださった。会場では例年以上の活気を感じられたし、地域を元気づけられたと思う。川俣シャモの味の良さも伝えられ、有意義なイベントになった」などと語った。
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