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AIの感染続く
2011.03.15発行
高病原性鳥インフルエンザ(AI)の鶏への感染が依然として止まる気配が見られない。今年1月からの感染確認は7県、21農場で、約173万羽の鶏が殺処分された。 特に宮崎県では、3月5日に13例目(東臼杵郡門川町、肉用鶏)の感染が確認され、これで約99万羽の肉用種鶏、肉用鶏、採卵鶏が殺処分された。県内では2月16日の12例目(延岡市北浦町)を最後に沈静化に向かい、3月11日には県内全域の移動制限が解除されるとの期待感が強かった。移動制限の解除は、殺処分や消毒などの防疫措置の完了から3週間が必要なため、今回の発生確認で、移動制限の解除は早くても3月29日以降にずれ込むことになる。 渡り鳥は北へ帰りつつあるが、多くの水鳥や野鳥などからAIウイルスが確認されているように、野鳥の間で感染が繰り返されて高濃度なAIウイルス量となっているため、AIウイルスの本来的な宿主ではない『鶏』がいつ、どこで感染してもおかしくない状態が続いている。 養鶏生産者は、「ウイルスの侵入を完全に防ぐことは難しく、ワクチンの使用が認められていないと、安心して養鶏経営が営めない」との声が強い。ただ、現状ではAIウイルスの農場・鶏舎への侵入防止のために、(1)人や車両、野鳥や野生動物、飲用水や飼料汚染からの遮断(2)鶏舎内外の整理・整頓・清掃を行なってネズミや野鳥の繁殖場所をなくす(3)飼養管理では作業衣、靴などの取り替えと消毒の徹底――などを確実に行なうことが重要になる。
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