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はかた一番どりがトレーサビリティを導入 2006.07.05発行 福岡県と福岡県養鶏協会、県内の食鳥生産・流通関係者で組織している「はかた一番どり推進協議会」(会長―古賀光幸(株)久留米孵卵場社長、事務局・福岡県養鶏協会内)は、福岡で生まれたこだわりチキン「はかた一番どり」のトレーサビリティシステムを開発、6月9日に久留米市で説明会を開いた。 同協議会は、安全で安心な「はかた一番どり」のブランドをさらに定着させるために、17年度からトレーサビリティシステムの確立に取り組み、このほど完成した。説明会には、はかた一番どりの生産者や加工業者、消費者団体、報道関係者など約100人が出席し、スーパーの売場などを見学した。 大日本印刷(株)(本社・東京)と共同開発したトレーサビリティシステムは、既存の設備を利用した低コストが特徴。生産者や加工業者は、生産情報のデータをパソコンや携帯電話で入力できる。入力したデータは、同協議会の運用ソフトに集積し、鶏肉には10桁のロット番号とQR(2次元)コードを表示する。 消費者は、携帯電話でQRコードを利用し、その場で生産情報を簡単に検索できるほか、パソコンで同協議会のホームページにアクセスし、10桁のロット番号を入力するだけで、生産情報を確認できる。 はかた一番どりは、北九州地域で昔から「さざなみ」の通称で親しまれてきた卵肉兼用種の横斑プリマスロック種と、ホワイトロック種を3元交配させた銘柄鶏で、福岡県農業総合試験場が開発した。平成11年12月に生産販売を開始し、17年度は約57万羽を出荷した。 説明会であいさつした古賀光幸会長は「はかた一番どり推進協議会は、(1)消費者の皆さんに美味しくて安全な鶏肉を手頃な価格で、幅広い料理に使えるものとして生産する(2)生産者の経営安定と後継者の育成(3)流通販売業の方に、広く普及販売する――をコンセプトに、生産農家、孵卵場、処理加工場、飼料メーカーなどが参加して発足し、おかげで昨年度は57万羽の生産量にこぎつけることができた。 鮮度、系統、エサ、安全・安心、旨さの五つの課題にこだわりをもち、生産者の顔の見える商品として消費者に信頼されるように努力してきた。今回、さらに一歩進めてトレーサビリティシステムに取り組んだ。消費者の皆さんが簡単に携帯電話やパソコンで生産履歴を検索できることによって、さらに信頼性が増すものと確信している」などと強調した。 同協議会副会長で、はかた一番どりの処理・販売を担当している新井眞一(株)あらい社長は、「美味しいはかた一番どりを多くの人に食べてもらおうと、『博多一番どり・居食家あらい』を6年前にスタートさせたが、現在では九州全県はもとより、四国、広島、神戸にもチェーン店ができ、100店舗にまでなった。今回、安全・安心のトレーサビリティシステムができたことで、はかた一番どりへの信頼がさらに深まるものと期待している」などと述べた。
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