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モバ社のファームパッカー、新機種を発表 高性能で耐久性に優れる 2006.05.15発行 東西産業貿易(株)(村田良樹社長−本社・東京都文京区湯島2−17−8)は、4月24日に本社会議室で記者会見し、オランダのモバ社が最新鋭のファームパッカー「モパック」を、同国・ユトレヒト市でくVIV展示会(5月16日〜18日)での発表・発売に合わせて、日本でも最新鋭機を発売するとした。 オランダ・バーナベル市に本社のあるモバ社は、世界最大の鶏卵計量・包装機器メーカー。特にファームパッカーは、これまでに世界で約4,000台、日本でも約800台を販売し、農場での卵トレー詰め作業の省力化に大きく貢献してきた。 モバ・ファームパッカ―の輸入販売元である東西産業貿易(株)も、「最もロングランの商品で、日本国内でも圧倒的なシェアを誇っている」(村田社長)と高く評価している。 最新鋭の「モパック」の特徴は、第1に卵に負担のかからない卵搬送システムを採用したこと。 鶏舎からバーコンベアで集められた卵は、業界随一との評価を得ているアキュームレーターを持つインフィードコンベアを経て、垂直搬送(旋回式グリッパ―)機構に移される。グリッパ―が持つ卵は、従来機では大きく旋回していたが、新機種は無駄な勢いがかからないようにカーブが排除され、まっすぐな軌道を描いて高性能の卵落指示機構(ソレノイドドロップ指示機構)につながるため、卵内質を損なわず、破卵率の改善にも役立つ。さらに、グリッパー自体も、汚卵や破卵による汚れの蓄積を最小限に抑えるようにしたほか、インバーターを用いた3段階のスピード制御で、スタート、ストップ時は緩やかな制御となるなど、随所で卵に負担がかからないように工夫されている。 第2は、これまでよりもさらに高性能で、耐久性に優れた設計となっていること。 従来機で多用していた湿式スプリンクラッチをメンテナンスフリーの新型クラッチ、ギアードモーターに変更することや、使用する部品を少なくすることによって、トラブルの発生を極力抑えた。さらに、卵にやさしく、衛生面にも配慮したプラスチック成形品やステンレス材を採用して清掃をしやすくしたほか、本体構造も卵搬送部、動力伝達部、電気制御部を完全に区分けし、メンテナンスも楽にできるようにした。 第3は、従来は固定されていた搬出コンベアの設置位置を、左右いずれにも変更することが可能になったため、農場の要望に合わせた柔軟なレイアウト設計ができ、据え付けも簡単にできること。 このほか、オプションで本体に連続式インクジェットシステムを組み込むことによって、トレーサビリティシステムにも対応できるようにしている。 機種は最大時間3万6千卵処理の「モパック100」と同2万5千卵処理の「モパック70」の2機種。設置スペースも新機種の方がコンパクトであるため、「従来機の安定性と信頼性を引き継ぎ、さらに多くのメリットが加わった、世界一のファームパッカーになった」(モバ社エリアマネージャーのジョンヤンセン氏)と自負している。1号機の「モパック100」は8月に納入の予定。 「モパック」への問い合わせは、同社機械部商品グループの長島氏(電03・3815・2233)へ。
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