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卵価基金の17年度補てん基準価格163円に 2005.05.05発行 平成17年度の卵価基金の補てん基準価格について、全農系の(社)全国鶏卵価格安定基金は4月22日、全鶏連系の(社)全日本卵価安定基金は4月26日にそれぞれ評議員会、理事会を開き、前年度を4円上回る163円とした。積立金は前年度と同額。両基金はただちに農林水産省に承認申請し、同省も承認の予定。 17年度の卵価基金の補てん基準価格については、他の食肉・乳製品などの政府支持価格がほぼ前年度み価格で決まったことから、鶏卵も同様の水準で決まるとみられていた。 ただ、16年度の基準価格は、補てん財源の枯渇などから15年度を26円も下回る142円でスタートしたため、あまりの低さに生産者が強く反発し、年度途中で159円にまで引き上げられた経緯がある。それでも15年度の水準とは9円の差があり、生産者に強い不満が残っていた。 加えて生産コストは、飼料価格の値上がりや、鳥インフルエンザ対策での衛生費、家畜排せつ物法施行による鶏ふん処理費などが加わって上昇していることから、17年度の基準価格は15年度の水準にできるだけ近づけるべきだとの主張が生産者から強く出されていた。一部には「できれば170円台が望ましい」との声も聞かれた。 こうした生産者の意向を全農と全鶏連が汲み取り、両卵価基金が需給実勢方式によって計算して出てきたのが163円の基準価格。評議員会、理事会では、やむを得ないと了承した。 17年度の基準価格が比較的すんなりと決まったのは(1)今年の卵価は高値に推移しており、補てん基準価格を多少高く設定しても、補てんが発生する卵価情勢にはないこと(2)生産者も今年は補てん金をもらうよりも、積み立てによる利益調整の年となると判断していること――なども背景にあるとみられる。 鶏卵1kg当たりの積立金の額は、全国基金の場合は生産者が5円、単協が50銭、加入農協(経済連)が50銭、全農が75銭。全日本基金の場合は、生産者が5円、鶏卵販売農協が1円、全鶏連が75銭。 高卵価月積み立ての基準は、基準価格プラス120円の283円で、 283円以上288円未満 1円 288円以上293円未満 2円 293円以上298円未満 3円 298円以上303円未満 4円 303円以上 5円 また、新規加入者の別途納付金は4円となっている。
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