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全農、トン1,800円値下げ 1〜3月配飼価格

2005.01.05発行
 全農は去る12月20日、トウモロコシや大豆粕の値下がり、外国為替の円高などを理由に、1〜3月期の配合飼料価格を全国全畜種総平均でトン当たり約1,800円値下げした。値下げは2期連続となる。
 具体的な値下げ額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なるが、今回はトウモロコシ・大豆粕などの値下がり要因が大きいことから、使用割合の多い養鶏用や養豚用は平均を上回る値下げになるとみられる。
 飼料情勢について全農は、(1)トウモロコシのシカゴ定期は、米国や中国の豊作見込みで現在は190セント/ブッシェル(12月限)台で推移しているが、今後も南米産の作付けが順調に進んでいることなどから、現行水準で推移すると見込まれ、1〜3月期のトウモロコシ価格は前期に比べ値下がりすると見通される(2)大豆粕のシカゴ定期は、米国産大豆が史上最高の生産量見通しとなったことなどから下落し、現在は150ドル/ショートトン(12月限)台で推移し、1〜3月期の国内大豆粕価格も、前期の価格に比べ値下がりすると見通されるほか、魚粉価格も前期に比べ若干の下げが予想される(3)為替は、現在は1ドル103円前後で推移しており、1〜3月期は前期に比べ円高になると見通される――としている。
 ただ、海上運賃のみは値上がりしており、中国を中心とした粗鋼生産量増加に伴う鉄鋼原料の活発な荷動きに加え、穀物輸出による荷動き増加や原油価格の高騰などを受けて、直近では70ドル/トン前後に値上がりしており、今後も堅調な推移が予想される――としている。



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