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15年の食鳥は羽数、重量とも増加 ブロイラーは2%増に

2004.05.25発行
 農林水産省大臣官房統計部は5月19日、平成15年の食鳥流通統計を公表した。ブロイラーやその他の肉用鶏(地鶏や銘柄鶏)、廃鶏、その他食鳥(あいがも、うずら、アヒル)などのすべてが増加し、処理羽数は6億9,925万羽、重量は184万1,507トンで、ともに前年を2%上回った。
 平成15年の食鳥処理量を種類別にみると次の通り。
 (1)ブロイラー
 15年のブロイラーは、鶏肉の需要増に支えられ、処理羽数は5億9,528万羽で、前年比102%、重量は164万5,096トンで、同102%となった。1羽当たり生体重量は2.763kgで、前年に比べ4.5%下回った。
 出荷戸数は3,323戸で、前年に比べ1%減少したものの、出荷羽数が2%増加したため、1戸当たり出荷羽数は17万9千羽で同3%増加した。
 年間出荷羽数規模別出荷戸数・出荷羽数をみると、出荷羽数が50万羽以上の階層が戸数で150戸(前年比7%増)、羽数で1億7,576万羽(同5%増)となり、全体に占める割合は、戸数で5%であるのに対し、羽数では30%となっている。
 都道府県別出荷羽数割合をみると、鹿児島が19%と最も多く、次いで宮崎18%、岩手15%、青森6%、北海道4%、徳島3%の順で、上位3県で全国の5割以上を占めている。
 (2)その他の肉用鶏
 肉用鶏のうち、孵化後3か月以上の、一般的に「地鶏」「銘柄鶏」といわれる鶏の処理羽数は932万羽で前年比2%増、重量は28,316トンで同2%増加した。
 都道府県別出荷羽数割合は、徳島が21%と最も多く、次いで兵庫の13%、福島の11%、愛知の8%、宮崎の6%、秋田の6%などの順。
 (3)廃鶏
 処理羽数は9,191万羽で前年比3%増、重量は162,886トンで同3%増であった。
 (4)その他の食鳥
 あいがも、うずら、アヒルなどの処理羽数は273万羽で前年比22%増、重量は5,209トンで同8%増加した。これは、うずらの羽数が増加したため。



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