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新トンネル換気育雛育成舎 全国各地に納入 東洋システム

2004.02.15発行
 東洋システム(株)(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市金属団地97―4)は、約10年前からウインドレスの新しい換気システムとして新トンネル換気に取り組んできた。
 1995年には成鶏舎向けに第1号を関東地区に納入、その後同システムはウインドレスの成鶏舎換気システムの主流になったが、同社は育雛、育成舎への応用にも取り組みを続けていた。
 新トンネル換気は、舎内の空気をトコロテン式に鶏舎後部妻面に排出するため、(1)舎内にヨドミがない(2)トリに新鮮な環境を与える(3)舎内の粉塵レベルを下げる(4)換気効率もよい(5)電気代も少なくて済む――などの特長があるが、鶏舎前後での温度差が出やすい問題があった。
 特にえ付けを行なう育雛舎では、この点の改善が大切なため、東洋システムでは、オランダなどでの海外事例も研究して改善し、その第1号を一昨年、北海道に納入した。その後関西、中部、関東地区にも納入し、今年1月時点では9農場11棟、総計50万羽の設備を納入した。
 同社では、ケージシステム、ファームコンピュータシステム、建物の外に柱を設置して鶏舎内部壁面を平滑にし、クリーニング性能を高めた建物の設計などを含め、今後着工予定の新トンネル換気の育雛舎、育成舎の完成度を高め、農場のニーズに応えていきたいとしている。
 【写真左は北海道で2農場目になる十勝ハイチックの新トンネル換気育雛育成一貫鶏舎。建物は外柱方式(昨年12月完成)、写真右は鶏舎内部のハイテムサルメット育雛ケージシステム】



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