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ベルギー産粉卵に合成抗菌剤が残留 厚労省が販売自粛などを指示 2003.04.25発行 厚生労働省は4月8日に、在京EU(欧州連合)代表部からニトロフラン(合成抗菌剤)の代謝物を含むインド産の原料(粉卵)を用いたベルギー産粉卵が昨年9月以降、2回にわたって輸出されたとの情報を得たことから、輸入業者に流通状況調査と、在庫が確認された場合は販売を見合わせるよう指示した。 同省は、現時点では、直ちに食品衛生法違反と判断できないため、EUとベルギーに事実関係の詳細な調査を依頼するとともに、データの収集と、ニトロフランやニトロフラン代謝物の安全性評価に向けた作業を開始した。 ニトロフランは、発がん性があるとして、EUは1992年に使用を禁止し、日本でも81年以降、鶏・牛への使用を禁止し、99年は子豚への使用も禁止した。現在では観賞魚などの使用に限定されている。 粉卵は、ケーキやパンなど用途が広いだけに、調査結果によっては、製品の回収などに発展する可能性もある。 厚生労働省によると、ベルギーからの昨年1月以降のベルギーからの粉卵などの加工卵輸入は75件、1,087トン、インドからの加工卵の輸入は159件、2,399トン。 財務省の通関実績によると、ベルギーからの昨年1年間の粉卵輸入は、卵白粉568トン、全卵粉80トン、卵黄粉136トン。今年1〜2月は卵白粉71トン、卵黄粉55トン。 インドからの加工卵輸入は、昨年1年間で凍結卵白18トン、卵白粉761トン、全卵粉528トン、卵黄粉640トン。今年1〜2月は卵白粉72トン、全卵粉25トン、卵黄粉143トンであったが、今後インド産が問題になる可能性もある。
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