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全農の市況予測

2003.01.25発行
 全農は、このほど1〜2月の畜産物市況予測をまとめた。鶏卵と食鳥の見通しは次の通り。
 〈鶏卵〉
 1月=供給面は、前月の生産調整の影響で、生産量は少なめの推移になるものと思われるが、年末年始の滞貨玉が相当量発生することが見込まれることから、その解消が進むまでは余剰感が続くものと思われる。
 需要面は、年末の特需から一転、通常ペースの荷動きに戻る見込み。速やかに需給バランスが通常レベルに戻れるよう、加工筋による年末滞貨の早期解消に期待したい。
 相場は、滞貨玉の発生状況と加工筋の吸収力次第であるが、滞貨解消とともに相場は上伸に転じる見込み。
 2月=供給面は、生産調整明けの産卵開始が見込まれることから、生産量は次第に増加する見込み。え付け羽数の水準が落ちていないため、生産量は引き続き多めの推移となるであろう。
 需要面は、不況の影響から量販店の決算特売も多くを望めず、また、気象庁見通しでも今年は暖冬となる可能性が高いため、鍋物などの消費も影響を受け、荷動きが停滞する可能性がある。
 〈食鳥〉
 1月=PWVの見通しによると、平成15年1月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比102.9%、同処理重量が同102.7%となっており、引き続きやや増産基調の推移が予想される。
 需要面は、年始の特需が一巡する中旬以降、供給量によっては、やや荷もたれ感の発生も考えられ、楽観はできないが、全体的には一定の引き合いが継続するものと思われる。
 市況は、入荷状況にも左右されるものの底固い展開が見込まれ、月間平均では、モモ730円前後(前年724円)、ムネ215円前後(同306円)か。
 2月=PWVの見通しによると、二月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比102・1%、同処理重量が同100・9%となっており、入荷量は徐々に平年べースに戻るものと考えられる。
 需要面は、量販店の決算がらみの特売需要が期待される時期だが、供給体制に一部不透明な要素が残ることや、量販店自体の経営環境が厳しさを増していることもあり、需給バランスの動向は予断を許さない。市況は当面保合い圏内で様子見の展開となろう。



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