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日本飼料工業会が研修セミナーを開催

2001.11.15発行
 (協)日本飼料工業会(川島政喜会長)は10月25日、東京・芝公園の機械振興会館で「最近の家畜衛生をめぐる情勢、豚肉の消費促進のための研修および経済研修セミナー」を開いた。
 セミナーの冒頭、主催者を代表してあいさつした米山実専務理事は「国際的に家畜衛生の問題が広がる中で、日本にどこまで危険が迫っているのかなどについて、昨年同様、家畜衛生ついて取り上げたが、九月に入りまさかと思っていたBSE(牛海綿状脳症)が日本で発生し、事実の重さを痛感している。今日の午前の部ではBSE問題について、予防というよりも、むしろ今何が起こりどのような問題を抱えているのかをお話しいただく」などと述べた。
 「牛海綿状脳症(BSE)について」と題して講演した、農林水産省生産局畜産部飼料課の杉崎知己課長補佐は、日本でBSEが発生するまでの一連の流れと、発生後の対応策などを詳細に説明した。質疑応答で肉骨粉の代替飼料について聞かれた杉崎課長補佐は「大豆たん白で代替し、足りなければアミノ酸やリン酸カルシウムを添加することになるので、原料価格はトン当たり数百円くらいは上がるのではないかと予想される。魚粉は原料価格が高いので、代替として利用することはあり得ない。19日に開かれた第2回BSE対策検討会では、コンタミネーションの恐れのないチキンミールとフェザーミールは使用してもいいのではないか、という議論があり、時期についてはわからないが復活する可能性がある。いずれにしても、原料価格が上昇する中で、来年の1〜3月期の飼料価格がどうなるなるのか、我々も注目している」などと答えた。
 午後の部は、三和総合研究所投資調査部長の嶋中雄二氏が「景気の現状と展望」、大阪府立農林技術センター主任研究員の入江正和氏が「豚肉の品質―科学的評価」と題してそれぞれ講演した。



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