FSSC22000認証を取得　全農広島鶏卵三次GPセンター

登録証を受け取った中川社長㊥と日本検査キューエイの川﨑博史社長㊨、増野順一理事審査員㊧

JA全農ひろしま子会社の全農広島鶏卵㈱（中川浩介社長―本社・広島県三次市青河町10601）は1月24日、本社に併設の三次GPセンターで、食品安全マネジメントシステムの国際規格「FSSC22000」認証を取得した。

FSSC22000は、オランダの食品安全認証財団（FFSC）がISO22000認証と、万一の際のリコールから食品テロ（フードディフェンス）まで想定した前提条件プログラムを組み合わせて作成した第三者認証規格。各種の食品安全マネジメントシステムの中では、取得のハードルが最も高いとされる。「GFSA（国際食品安全イニシアチブ）」が2010年に、食品安全認証の枠組みの1つとして承認してから、取得にチャレンジする企業が国際的に増えている。

三次GPセンターは、既にISO22000認証を取得していたことから、追加要求事項のフードディフェンスと食品偽装への対応に重点的に取り組み、審査では要求事項の理解度の高さや、リスク分析力が高く評価されたとのこと。認証の登録範囲は「生食用および加工用殻付卵の選別・包装」、認証機関は日本検査キューエイ㈱。

同認証の取得について中川社長は「世界に通用する規格の認証取得を契機とし、今後の従業員の成長と会社の価値向上につなげたい。また、製造工程に関わるハザードの明確化と管理により、食品安全リスクを低減させることで、取引先や消費者からの信頼をさらに高めるとともに、鶏卵の輸出拡大の突破口としたい」と力を込めて語っている。

同社は今後、世羅GPセンター（広島県世羅郡世羅町）でも、FSSC22000認証の取得に注力していくことにしている。