9月鶏卵相場上昇 価格差補てんゼロに

9月の鶏卵相場(M加重)は、東京が150円、大阪が155円でスタートし、月初に各10円上昇。さらに台風15号で千葉県などからの鶏卵供給が減少した影響などから、東京で10日、12日に各10円、18日に15円、25日に5円上昇して200円に乗せた。大阪も11、13、18日に各10円上昇し、25日にも5円上昇して200円に乗せた。

9月18日には、鶏卵生産者経営安定対策事業の標準取引価格が補てん基準価格(185円)を上回る202円となり、9月の補てんがどうなるか注目されていたが、(一社)日本養鶏協会は9月(月間)の標準取引価格が198円13銭で、補てん基準価格を上回ったため、補てんはないと発表した。補てんなしは昨年12月以来9か月ぶり。

9月の食鳥相場は前月水準を上回る

年初から一貫して右肩下がりで推移してきた食鳥相場(日経・東京・正肉加重)は、8月は直近5年でも最低水準の、もも肉535円、むね肉225円、合計760円となった。9月は台風による停電で稼働ができなかった工場があったほか、2度の3連休でイベントなども増えて需要が高まり、もも肉545円、むね肉236円、合計781円で8月を上回った。