9月輸入 鶏肉、鶏肉調製品とも減少 鶏卵は粉卵類が前年上回る

財務省は2020年9月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比22.6%減の4万1476トンで、2か月連続の5万トン以下。このうちブラジルは22.7%減の3万967トン、タイは18.5%減の9624トン。鶏肉調製品は14.4%減の3万5200トンで、中国は9か月連続で前年を下回った。

1~9月の輸入累計は鶏肉が前年同期比4.4%減、鶏肉調製品が8.4%減、七面鳥肉が45.4%減、その他の家きん肉が1.3%増、その他の家きん肉調製品が7.4%増。

《鶏卵関係輸入》全卵粉、卵黄粉、卵白粉、その他の家きん卵の輸入量が前年同月を上回った。

1~9月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比25.5%減、凍結卵黄が9.3%増、全卵粉が6.2%減、卵黄粉が2.4%増、卵白粉が2.2%減、殻付卵が3.5%減、その他の家きん卵が15.0%減、マヨネーズが6.0%増。凍結卵白の輸入は報告されていない。

9月の輸入卵の殻付換算は7565トン(前年同月比11.8%増)で、1~9月累計では8万673トン(前年同期比3.9%減)。

9月輸出 殻付卵は2.3倍増に 鶏肉、鶏肉調製品も増加

《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉は香港、カンボジア、ベトナムに加えてタジキスタンへの13トンの輸出が報告され、全体では前年同月比0.7%増の744トンを輸出。鶏肉調製品は香港に2.26倍増の44トンを輸出した。

殻付卵は香港、シンガポール、マカオ、台湾、グアムに2.31倍増の1806㌧。マヨネーズはアジア、中東、欧州、北米、南米、オセアニアなどの各国に35.1%増の1115トンを輸出。

1~9月の輸出累計は鶏肉が前年同期比6.7%増、鶏肉調製品が2.23倍増、殻付卵が2.12倍増、マヨネーズが3.6%減。加工卵の輸出累計は液卵関係が減少、粉卵関係が増加している。