2019年出荷群のブロイラー成績向上続く 日本チャンキー協会の調査速報

日本チャンキー協会(会長=吉原洋明日本ホワイトファーム㈱社長、事務局・㈱日本チャンキー内)は、このほど2019年(1~12月)に出荷したブロイラー鶏群の成績(速報値)を公表した。同会では毎年、会員の種鶏とブロイラーの成績を調査し、6月の通常総会でデータを発表するとともに、優れた成績を上げた農場を優良会員として表彰している。ブロイラーについては、今年4月に開催の技術ゼミナールで速報値を発表する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で技術ゼミが中止となったため、速報値として公表したもの。

約1億4355万羽分の成績は表の通りで、開放鶏舎、ウインドレス鶏舎のいずれも、坪当たり入雛羽数が前年より多いが、出荷日齢は短縮し、商品化体重と日増体も増加している。

商品化率については、開放鶏舎で前年より微減したが、飼料要求率はともに改善され、開放鶏舎で1.685、ウインドレス鶏舎で1.703となった。

この結果、坪産肉量も増加し、生産指数(PS)はさらにアップしして開放鶏舎で368.2、ウインドレス鶏舎で357.1となった。

同会事務局の小久保英明氏は「6月に予定していた通常総会も新型コロナウイルスの影響で中止となったため、種鶏とブロイラーの成績(確報値)を6月初旬に報告するとともに、実績調査の結果に基づく優良会員の表彰選考を行ない、公表する予定としている。

公表した2019年のブロイラー出荷成績速報値は、2018年の実績調査に比べ、さらなる成績の改善がみられる結果となっている。エビアジェン社の育種改良の成果もさることながら、チャンキー種の特性を見極め、その能力を存分に引き出していただいた協会員の皆様のご尽力と技術力によるものと敬服しており、改めてお礼を申し上げたい。

傾向分析については、例年通り、9月に開催の技術ゼミナール内での紹介を予定しているが、開催の可否は新型コロナウイルスの情勢をみて、会長と理事会の意見も伺いながらの判断になると思う。会員の皆様やブロイラー産業に携わる生産・処理・流通関係の皆様の事業が、安定して継続されるよう、事務局としてもできる限りの技術情報を提供していきたいと考えている」としている。