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4-6月期配合飼料 全農、トン約1100円値上げ 2018.04.05発行 JA全農とホクレンは3月23日、4〜6月期の配合飼料価格について、飼料情勢・外国為替情勢などを踏まえ、前期に比べ全畜種総平均でトン当たり約1100円値上げすると発表した。値上げは2期連続となる。商系大手の中部飼料と日清丸紅飼料は27日、フィード・ワンは28日に、上げ幅は示していないが値上げをホームページで発表した。 配合飼料価格は、今年1〜3月期には円安やトウモロコシ、大豆かすの値上がりが見込まれたことに加え、昨年10月末にシトラール(ビタミンA・Eの原料)の供給で世界シェアの約6割を占めるBASFのドイツ工場で火災が発生して操業を停止していることからプレミックス関係の需給がひっ迫し、価格が上昇したことなどを受けて、全畜種総平均でトン当たり約1500円値上げされた(改定額は地域・畜種・銘柄別に異なる)。 その後も、アルゼンチンの干ばつによる作柄悪化の影響などでトウモロコシや大豆のシカゴ相場が高値傾向で推移したことから、4〜6月期も値上げの可能性が出ていた。 全農が発表した飼料情勢の概要は次の通り。 ▽飼料穀物=トウモロコシのシカゴ定期は、12月には350セント/ブッシェル前後で推移していたが、生育期にある南米産地において乾燥が続き、作柄悪化懸念が高まったこと、2月8日発表の米国農務省需給見通しで輸出需要が増加し、期末在庫が下方修正されたことなどから相場が堅調に推移し、現在は380セント/ブッシェル前後となっている。 今後は、南米産地の作柄と、米国産新穀の作付面積や作付時の天候に左右される相場展開が見込まれる。 ▽大豆かす=大豆かすのシカゴ定期は、12月には350ドル/トン前後であったが、米国産大豆の中国向け輸出需要が旺盛であることなどから相場が堅調に推移し、さらに2月に入り乾燥による南米産大豆の作柄悪化懸念が高まったことにより高騰し、現在は410ドル/トン前後となっている。 国内大豆粕価格は、シカゴ定期の上昇により、値上がりが見込まれる。 ▽海上運賃=米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、11月には40ドル/トン台前半であったが、中国向け大豆や石炭などの輸送需要が引き続き好調であることなどから、現在は45ドル/トン台となっている。 今後は、南米産大豆の輸送需要が本格化することから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。 ▽外国為替=外国為替は、12月には112円を超える水準であったが、米財務長官によるドル安を支持する発言や、2月に入り世界的に株価が急落し、リスク回避の動きが強まったことなどから円高が進み、現在は106円前後となっている。 今後も、米国の経済・産業政策の動向などを材料とした相場展開が続くと見込まれる。 以上から、外国為替は円高となるものの、とうもろこしのシカゴ定期や大豆粕価格が値上がりしていることに加え、ビタミン類の価格急騰により飼料添加物が大幅に値上がりしていることなどから、平成30年4〜6月期の配合飼料価格は前期に比べ値上げとなる。
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