2018年の農林水産物・食品輸出額 9068億円に

鶏卵49.4%増、鶏肉0.2%増

政府は、2019年の農林水産物・食品の輸出額目標を1兆円に置いているが、農林水産省が2月8日に発表した平成30(2018)年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)は、6年連続増加の前年比12.4%増の9068億円となり、目標に近づいた。このうち農産物は5661億円(前年比14.0%増)、林産物376億円(同6.0%増)、水産物3031億円(同10.3%増)で、輸出先では1位が香港、2位が中国、3位が米国となっている。

畜産品は659億7400万円(同5.5%増)で、うち畜産物は446億円(同18.8%増)。

畜産物の内訳では牛肉が247億3100万円(同29.1%増)、牛乳・乳製品が153億600万円(同6.4%増)、鶏肉が19億8000万円(同0.2%増)、鶏卵が15億2900万円(同49.4%増)、豚肉が10億5500万円(同4.2%増)。

伸び率が高かった鶏卵の輸出先は香港とシンガポールの2か国で、そのほとんどが香港向け。

鶏肉の輸出先は香港、カンボジア、ベトナムの3か国で、香港が52.8%、カンボジアが39.8%を占める。