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10-12月配合飼料価格 全農はトン約400円値下げ 2017.10.05発行 JA全農は9月22日、10〜12月期の配合飼料価格について、トウモロコシや大豆かすの値下がりが見込まれることから、前期に比べ地域別・畜種別・銘柄別総平均でトン当たり約400円値下げすると発表した(一部の畜種・銘柄では値上げ)。また、ホクレンは25日に約300円値下げすると発表した。 商系大手の中部飼料は25日、日清丸紅飼料は26日、フィード・ワンは28日にホームページで値下げ(平均値下げ幅は示していない)を発表した。 全農が発表した飼料情勢の概要は次の通り。 ▽飼料穀物=トウモロコシのシカゴ定期は、6月には370セント/ブッシェル台で推移していたが、生育期の天候により値動きの激しい展開となり、一時400セント/ブッシェル前後まで上昇した。その後、受粉期の天候が改善したことや、8月10日発表の米国農務省需給見通しで、単収が市場予想を上回ったことなどから軟調な展開となり、現在は350セント/ブッシェル台となっている。今後は、生産量に影響を与える収穫期の天候に左右される相場展開が見込まれる。 また、主に肉牛用飼料に使用される大麦は、主産地の豪州での干ばつにより、生産量が減少する見通しになったことから、上昇している。 ▽大豆かす=大豆粕のシカゴ定期は、6月には330ドル/トン台で推移していたが、高温乾燥による米国産大豆の作柄悪化懸念から360ドル/トン台まで値上がりした。その後、天候の改善により下落に転じ、8月10日発表の米国農務省需給見通しで、単収見通しが上方修正され、期末在庫が増加したことなどから軟調な展開が続き、現在は330ドル/トン前後となっている。国内大豆粕価格は、シカゴ定期の下落などにより、値下げが見込まれる。 ▽海上運賃=米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、5月には37ドル/トン台で推移していたが、中国向け大豆や石炭などの輸送需要に加え、南米産穀物輸出が増加したこと、原油相場が順調に推移していることなどから値上がりし、現在は40ドル/トンを超える水準で推移している。今後は、輸送需要が引き続き旺盛であると予想されることなどから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。 ▽外国為替=外国為替は、6月中旬には1ドル110円前後であったが、米国の利上げが6月に行なわれ、年内の追加利上げ観測が高まったことなどから114円台まで円安が進んだ。その後、米国の経済政策に対する先行き不透明感や北朝鮮情勢のリスクの高まりなどから円高が進み、現在は109円前後となっている。今後は、米国の経済政策と各国の金融政策や地政学的リスクなどを材料に、一進一退の相場展開が見込まれる。
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