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米国穀物収穫予想 まずまずで市況も安定 2017.09.05発行 米国農務省(USDA)が8月10日に公表した農産物需給予測月報(WASDE)によると、今秋収穫する2017/18年度の米国産トウモロコシの1エーカー当たり予想単収は、前月予想より1.2ブッシェル少ない169.5ブッシェル(10アール当たり約1.06トン)、生産量は1億200万ブッシェル(0.72%)少ない141億5300万ブッシェル(約3億5950万トン)となった。主産地のサウスダコタ、アイオワ、ミネソタ、イリノイ各州で予想単収が前年度を下回った。 輸出量は2500万ブッシェル少ない18億5000万ブッシェル、飼料その他向けも2500万ブッシェル少ない54億5000万ブッシェル、期末在庫は5200万ブッシェル少ない22億7300万ブッシェルとし、期末在庫率は前年度推計値より0.4ポイント低い15.9%となった。農家販売価格は前月予想と同じ2.90〜3.70ドルで推移するとしている。 米国産大豆の1エーカー当たり予想単収は、過去最高となった前年度より2.7ブッシェル少ないものの、前月予想より1.4ブッシェル多い49.4ブッシェル(10アール当たり約332キログラム)、生産量は1億2100万ブッシェル多い43億8100万ブッシェル(約1億1923万トン)、輸出量は供給増と価格低下を織り込んで7500万ブッシェル多い22億2500万ブッシェル、期末在庫は1500万ブッシェル多い4億7500万ブッシェル、期末在庫率は前年度推計値より0.1ポイント高い11.0%となった。農家販売価格は前月予想より下値が0.05ドル高、上値が0.25ドル安(中央値は0.10ドル安)の8.45〜10.15ドルで推移するとしている。 米国産穀物や大豆などの予想収穫面積や単収は、7月までは作付け状況や天候、過去の傾向などをもとに机上で推定したものだが、8月はシーズンで初めて実際の生育状況を調査して算出するため、市場関係者やユーザーからより注目される傾向がある。 8月10日のWASDEの公表を受けてシカゴ相場(期近物)は値を下げ、8月29日現在のトウモロコシ相場は、4ドル台を付けた直近の高値(7月11日)と比べて約65セント安い3ドル35セント前後、大豆相場は同約1ドル安い9ドル35セント前後で推移している。 米国産大豆ミールは前月予想を下回る 米国産大豆の搾油需要は、世界的な大豆ミール需要の低下を織り込み、前月予想より1000万ブッシェル少ない19億4000万ブッシェル、大豆ミール生産量は22万5000ショートトン(約0.5%)少ない4607万5000ショートトン(前年度比では3.7%増)、輸出量は20万ショートトン少ない1220万ショートトン(同5.2%増)、1ショートトン当たり平均価格は前年度より中央値で5ドル安い295〜335ドルで推移するとしている。 世界の大豆など油糧種子の総生産量は、前月予想より280万トン多い5億7670万トンとなった。ただし国別では、大規模な洪水災害の発生が報じられているインドの生産量が、同国政府が作付面積を低く見積もっていることを反映して150万トン下方修正された。カナダも天候不順により予想収量が下がっている。
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