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防鳥ネットのほころびや鶏舎の隙間の修繕 農水省が緊急要請

2016.12.15発行
 農林水産省消費・安全局は12月5日、青森市の1例目と新潟県の1、2例目の高病原性鳥インフルエンザについて、疫学調査チームの調査概要を公表した。
 それによると、@3農場とも、農場のすぐそばや近隣に、水鳥が飛来する池や沼があり、現地調査の際に多くの水鳥が観察された池もあったA3農場とも、従業員が家きん舎に入る際の長靴消毒や車両消毒の実施、野鳥などの侵入を防止するための金網の設置など、発生予防措置が講じられていたが、家きん舎の壁や金網などの一部に、野鳥を含む野生動物が侵入可能な破損箇所が確認された――とし、AI発生直後の11月30日に各都道府県に通知した、家きん飼養者に対する発生予防対策の助言・指導の徹底を改めて求めた。
 農水省がAIの発生予防対策として、特に家きん飼養者に求めている点検・確認事項は次の4点。
 @野鳥、ねずみなどの野生動物対策として、野鳥などの野生動物の家きん舎への侵入を防止できる防鳥ネットなどの設置やその破損がないかどうか、家きん舎の壁面の破損や、家きん舎の屋根と壁の隙間がないか――など、『小型の野生動物が家きん舎の外部から侵入しうる経路がないか、家きん舎の内部および外部から改めて詳細に緊急点検し、十分でない場合には修繕』すること。
 A家きん舎に入る場合は、ウイルスを持ち込まないよう『衣服や靴の交換、十分な消毒』を行なうこと。
 B家きん舎が、池などの野鳥生息地の近くにある場合や、野生動物が生息しやすい環境にある場合には『前記対策を定期的に点検・確認』すること。
 Cこれまで以上に念入りに『飼養家きんの毎日の健康観察』を行ない、死亡家きんが増えた、元気を消失した家きんが増えたなどの『異常を見つけた場合には、ただちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡』すること。

韓国は感染拡大続く

 韓国では11月中旬から、H5N6亜型のAI発生が継続し、12月7日時点で99件(アヒル64件、鶏34件、ウズラ1件)が確認され、殺処分は161農場、578万7000羽となっている、野鳥など22件から同じAIウイルスが広範囲にわたって確認されている。



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