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平成26年の食中毒 事件数は増加、患者数は減少 病因物質別事件数の1位カンピロ、2位ノロ 2015.04.05発行 厚生労働省は3月19日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会(部会長=山本茂貴東海大学海洋学部教授)を開き、平成26年の食中毒発生状況を報告した。 26年の全国の食中毒事件数は前年比45件増の976件、患者数は1447人減の1万9355人となり、患者数は食中毒統計を開始した昭和27年以降で最も少なかった。事件数は平成10年をピークに減少傾向で推移し、患者数は13年以降、2〜4万人で推移している。 患者数が500人以上の事例は、@浜松市(1月15日発病)=1月13日に製造された食パンからノロウイルス、患者総数1271人、摂食者総数8027人A京都市(5月1日発病)=飲食店のキーマカレーからウエルシュ菌、患者総数900人、摂食者総数1696人B長野県(7月20日発病)=仕出屋の鳥そぼろ(三色丼弁当)からぶどう球菌、患者総数741人、摂食者総数2518人C静岡市(7月27日発病)=販売店の冷やしキュウリから腸管出血性大腸菌(VT産生)、患者総数510人、摂食者総数不明――の4件。 死者が発生した事例は、静岡県(9月5日発病)の家庭で食べた野草(イヌサフラン)の植物性自然毒による1人と、兵庫県(9月24日発病)の家庭で食べたふぐの動物性自然毒による1人の2件2人(前年1件1人)。 病因物質が判明した事例のうち、事件数が最も多いのはカンピロバクター・ジェジュニ/コリ306件(前年比79件増)、次いでノロウイルス293件(35件減)、アニサキス79件(9件減)、植物性自然毒48件(2件減)、クドア43件(22件増)の順で、上位5病因物質で事件数全体の79%を占めた。 患者数が最も多いのはノロウイルス1万506人(2166人減)、次いでウエルシュ菌2373人(1519人増)、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ1893人(342人増)、ぶどう球菌1277人(623人増)、腸管出血性大腸菌(VT産生)766人(661人増)の順で、上位5病因物質で患者数全体の87%を占めた。 サルモネラ属菌の事件数は35件(1件増)、患者者数は440人(421人減)であった。 原因食品・食事が判明した事例のうち、事件数が最も多いのはその他453件(17件減)、次いで魚介類155件(20件増)、肉類およびその加工品83件(35件増)、複合調理食品64件(9件増)、野菜よびその加工品44件(9件減)の順で、上位5食品で全体の82%を占めた。 患者数が最も多いのはその他9814人(4199人減)、次いで複合調理食品3395人(1071人増)、肉類およびその加工品1567人(1209人増)、穀類およびその加工品1350人(1092人増)、魚介類1134人(327人増)の順で、上位5食品で患者数全体の89%を占めた。 卵類およびその加工品の事件数は8件(6件増)、患者数は95人(28人減)であった。 原因施設が判明した事例のうち、事件数が最も多いのは飲食店590件(41件増)、次いで家庭79件(8件増)、旅館48件(1件増)、事業場37件(7件減)、仕出屋35件(2件減)の順で、上位5施設で事件数全体の81%を占めた。 患者数が最も多いのは飲食店1万264人(724人減)、次いで仕出屋2348人(641人減)、旅館2308人(77人減)、製造所1467人(1073人増)、事業場903人(760人減)の順で、上位5施設で患者数全体の89%を占めた。 都道府県別の事件数は東京都103件(16件増)、広島県95件(24件増)、神奈川県93件(44件増)、患者数は静岡県2465人(1565人増)、長野県1510人(807人増)、神奈川県1177人(201人増)の順に多かった。 月別では、1月が事件数114件(23件増)、患者数4921人(2868人増)で最も多かった。
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