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今年も食育交流事業 プライフーズとオヤマで 岩手県チキン協同組合

2014.10.05発行
 岩手県チキン協同組合(理事長=小山征男(株)オヤマ社長、会員9社)は9月4日に軽米町立軽米小学校(三浦由和校長)、8日に一関市立室根東小学校(玉山勉校長)の児童を対象に食育交流事業を実施した。
 同組合は2009年から、岩手日報社と協力して食育交流事業に取り組んでおり、子供たちが地域のチキン産業について学ぶ様子を地元メディアの岩手日報を通じて伝えることで、安全・安心でおいしい岩手県産チキンを県内に広くアピールしている。
 岩手県のチキン出荷羽数は全国第3位で年間約1億860万羽、シェアは約17%(平成25年の食鳥流通統計)。チキン産業の県内農業産出額は、米に次いで第2位の486億円(平成24年の都道府県別農業産出額)となっている。チキンの生産や処理加工に従事する県民も多く、雇用面でも地域の重要な産業として位置付けられている。

4日は軽米町で
 9月4日には、軽米町立軽米小学校の4年生43人(担任=1組・野辺地勇樹先生、2組・前田慶子先生)が、町内にあるプライフーズ(株)(山本泰也社長)の軽米工場を訪問した。
 軽米工場では山本泰也社長、矢元淳一生産部長、成田和典製造部長、鎌田輝彦人事総務部長が子供たちを出迎えた。山本社長は、子供たちに(1)10月29日は何の日か(2)8月10日は何の日か(3)岩手県で年間何羽のチキンを育てているか(4)渡り鳥はどうして1000キロメートルを休まずに飛べるのか――などのクイズを出したほか、「チキンはおいしい食材で、おいしさでみんな幸福な気持ちになります。チキンはから揚げや焼き鳥、フライドチキンだけでなく、ウィンナーやつくね、そぼろ、ローストチキン、チキンカレー、チキンスープ、チキンラーメン、バンバンジー(蒸し鶏)、タンドリーチキン等々、世界中で愛されている食材です。
 私たち人間は、チキンだけでなく、ポークやビーフ、魚、野菜、果物などから様々な命をいただいて生きています。皆さんが家で食事をするときには、皆さんに安全・安心、おいしくて栄養のあるものを食べていただくために、一生懸命仕事をしているたくさんの人たちや、食べる命に感謝の気持ちを持っていただくようにお願いします」などとあいさつした。
 矢元生産部長と成田製造部長が、孵卵場でのヒヨコの孵化や、生産農場でのブロイラーの肥育について、スライドを使って説明した。子供たちは孵化前の種卵を手にとったり、孵化したばかりのヒヨコとふれあった。
 工場内では、鶏肉処理工程を見学し、終了後にはプライフーズが生産する鶏肉加工品の試食も行なわれた。
 当日の給食には鶏のから揚げが出され、矢元生産部長、成田製造部長、三浦軽米工場長、及川製造部主任、養鶏農家の松倉氏も一緒に食べながら子供たちと交流した。

8日は一関市で
 8日には、一関市立室根東小学校の5年生22人(担任=三浦正弘先生)が、学校の近くにある(株)オヤマ(小山征男社長)の名木沢農場と本社工場を見学した。
 名木沢農場を訪れた子供たちは、農場長の遠藤孝男リーダーから1日の仕事の流れを聞いた。生産部生産指導課の金野明統括課長から「鶏が驚かないように、大きな声を出さないこと」などの注意事項を受け、手指の消毒と白衣、帽子、マスク、靴カバーを着用して最新鋭のシステム鶏舎((株)中嶋製作所製)で飼育されている鶏の様子を見学したが、温度管理などをすべてコンピュータで制御していることや、1鶏舎に約9000羽、農場全体で12万6000羽の鶏がいることを聞いた子供たちはとても驚いていた。鶏舎内を見学した後は、孵化したばかりのヒヨコとふれあい、子供たちは手のひらに乗せて「かわいい」などと歓声を上げて大喜び。
 本社工場では、小山征男社長が「岩手県は日本で3番目に鶏肉の生産量が多い県です。本日は最後に試食もあるので、どのように鶏を育てて、皆さんの口に入るような鶏肉を作っているかを楽しみながら学んでください」と歓迎のあいさつ。
 工場内では、もも肉、むね肉などの部位ごとに切り分ける解体室と、パック詰めされた製品を箱詰めする工程を見学した。見学後には、から揚げなどの試食も行なった。
 チキンの献立が並んだ当日の給食には小山雅也常務、金野統括課長、遠藤リーダーらも一緒に食べながら子供たちと交流した。子供たちは「ヒヨコがかわいかった」「普段入ることができない農場や工場を見学することができて楽しかった」などと感想を述べた。
     ◇
 岩手県チキン協同組合は、10月29日の「岩手とり肉の日」に、県内の小中学校や県立支援学校などの給食の材料として、生徒と教職員ら約10万人分の岩手県産チキンを提供する「学校給食事業」を実施する。
 【あいさつするプライフーズの山本社長(右上)と、プライフーズ軽米工場で中抜きと体を見学する子供たち(右下)。あいさつするオヤマの小山社長(左上)と、オヤマ名木沢農場を見学する子供たち(左下)】



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