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積立金の大部分は繰り越し? 8月補てんはゼロ 鶏卵生産者経営安定対策事業

2014.09.15発行
 (一社)日本養鶏協会は、今年8月の鶏卵の標準取引価格が187.31円となり、補てん基準価格の187円を上回ったため、価格差補てんはないと発表した。鶏卵需給は9月に入っても引き続きタイトな状態で推移し、卵価(東京M加重)も225円まで上昇している。年内の補てんは7月の2.088円にとどまり、来年の年始相場が多少下げても、生産者積立金による補てん財源の多くは27年度に繰り越す可能性が強い(国の補助分は単年度ごとのため繰り越さない)。
 価格差補てん事業の生産者積立金の大部分と、成鶏更新・空舎延長事業のとも補償協力金が来(27)年度に繰り越される場合は、来年度の生産者積立金を、今年度の補てんによる減少分だけの積み立てにするか、卵価の下落と国の補助のバランスから多少の上乗せ積み立てとするかが焦点になるとみられる。
 26年度から始まった第2期の鶏卵生産者経営安定対策事業への加入生産者は986人(前年度比118人減で、このうち廃業は31人、倒産2人)、契約数量は192万8000トン(同5万トン減)となっている。



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