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盛大に10周年記念大会 畜産女性の“いきいきネットワーク”

2014.09.15発行
 女性の畜産関係者でつくる「全国畜産縦断いきいきネットワーク」(事務局・(公社)中央畜産会内)は8月27日、設立10周年の記念大会を東京都千代田区で開き、養鶏や養豚、養牛、養蜂、飼料販売などに携わる約110人が参加した。
 冒頭、島田玲子会長(養豚・新潟)が「私たちにとって畜産業は一生の仕事で、日々悪戦苦闘しながら踏ん張っている。口蹄疫や鳥インフルエンザ、震災被害など、畜産を取り巻く環境は大変厳しいが、私たち『畜産女性』は前向きでたくましく、女性が元気な農場は、明るくて生き生きしているといわれる。これからも互いに手を取り合い、日本の畜産を盛り立て、守っていきましょう」と呼びかけて開幕。
 来賓を代表して、農水省生産局の原田英男畜産部長、中央畜産会の南波利昭副会長があいさつした。この中で原田畜産部長は「農林業の中で、女性のネットワークを一番最初に立ち上げたのは畜産業である。いま政府は『女性の時代』を掲げているが、その先陣を切ったのが皆さんだ」などと10年間の功績を称えた。
 大会第1部の通常総会では、平成25年度活動報告・決算、26年度活動計画・予算を原案通り承認した。26年度は(1)総会・大会の開催(2)情報発信、会員間の意見・情報交換(3)消費者との交流、研修会への参加(4)若手後継者の育成(5)行政との意見交換(6)会員拡大と会員サービスの拡充――に取り組む。
 任期満了に伴う役員改選では全員が留任し、養鶏関係では福岡県の畠中五恵子理事(採卵鶏、(有)畠中育雛場)、愛媛県の熊野智子理事(同、(有)熊野養鶏)が再任された。
 第2部は盛りだくさんのイベントが用意され、那須眞理子理事(熊本・肉用牛)が作・演出を担当し、会員が演じる寸劇『カラスより高く羽ばたけ』では、ユーモアを交えながらも、農場の日ごろの衛生対策や、家族で助け合うことの大切さなどを伝えた。
 同ネットワークの歩みをスライド(写真)で振り返り、歴代会長に花束を贈呈。若手の女性酪農家らによるガールズユニット『Cow Mix』の歌とダンスで盛り上がった。
 県域団体の活動報告では、消費者との交流会や食育活動などの成果をアピール。『畜産女性いきいきネットワーク埼玉』で代表を務める嶋田文代さん(採卵鶏・(農)セイメイファーム)は、今年2月の大雪被害について触れ、「埼玉県は100年に一度といわれる大雪に見舞われ、あちこちで堆肥舎やビニールハウスが壊れ、私の農場でも古い鶏舎が1棟、無残にも押しつぶされてしまった。不幸中の幸いだったのは、舎内に鶏を導入していなかったことと、早朝であったため作業者がいなかったこと。あの悪夢のような出来事を、これからも忘れることはないと思う。
 心身ともに疲れ、落ち込んでいたところに、全国の仲間の皆さんから励ましの電話や手紙をいただき、どんなに嬉しく、心強かったことか…。全国に仲間がいることは、本当に幸せなことです」と感謝の言葉を述べると、会場には涙ぐむ人の姿も。
 自己紹介や日ごろの思いを話す1分間スピーチには、山下鶏園(採卵鶏・三重)の山下恵美子さんも参加。にこやかな表情でマイクを手に、「私も設立時から参加している一人だが、養豚の北見さんや肉用牛の那須さんと初めて会ったとき、あまりのパワーに『この人は男やなぁ…』と感じた(一同笑い)。同じ採卵養鶏の畠中五恵子さんは、当時からパソコンをブラインドタッチで使いこなしており、あの指の動きは、同業者としていまだに忘れられない。ネットワークに参加すれば、そのような人たちと肩を並べて交流できる。自分はこの10年間で本当に成長できたと思う」などとコメントした。
 スピーチのトリを務めた畠中五恵子理事は「私もネットワークの設立時に、北見さんや那須さんの話にものすごい衝撃を受け、『ここは素晴らしいところだ!』と感じて10年間通っている。ただ当初に比べると、皆さん、とても上品になりましたね(一同笑い)。
 養鶏業界は低卵価の飼料高で、長年の苦しい状況がますますひどくなっている。わが社も苦労が多いものの、今年7月18日には安倍晋三首相が視察に来られた。ウチが選ばれた理由は『女性経営者による農業の6次産業化事例』を視察するためだったという。
 そこで、普段は私の外出に厳しい母親らに対しては、『私が上京してネットワークに参加しているから、おそらく農水省などの目に留まり、安倍総理が来てくれたんだろう』と“誤解”してもらうことにした。今後も、どんどん外に出て行こう思います!」と力強く話し、参加者の共感を呼んだ。
 畜産団体で一体となりTPP(環太平洋経済連携協定)対策を進めることや、安全・安心の畜産物を供給し続けることなどを誓った大会宣言を採択して大会を終えた。



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