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ノボジェン鶏の販売強化 日本市場での第三極を目指す 東西産業貿易 2014.04.25発行 東西産業貿易(株)(村田良樹社長―本社・東京都文京区湯島2―17―8)は、ノボジェン鶏(採卵鶏)の育種改良を行なうフランス・グリモウグループのフレドリック・グリモウ社長兼CEOと、ノボジェン社のミカエル・ヘロコ社長兼CEO、デビット・ファイフェ営業部長、クリストファー・ペテ営業担当が来日したことから、3月31日に本社でノボジェン鶏の販売強化に向けた記者発表を行なった。 冒頭あいさつした村田良樹社長は、ノボジェン鶏の取り扱いを始めた経緯と業界に対する意義について「ノボジェン社は2008年に創立され、わが社は09年に日本での取り扱い契約を締結した。10年にノボ・ホワイトとノボ・ブラウンの種鶏を導入し、11年からコマーシャル鶏の生産が始まったが、その結果は十分満足できるとまで言えなかったため、12年と13年はノボジェン社の動向や世界情勢をリサーチし、海外での成績を収集・分析する作業に費やした。定期開催されるエージェントミーティングへの参加と、欧米の孵化場や生産者への訪問を通じて最新の情報をキャッチするとともに、ノボジェン社と育種に関する協議を重ね、市場に適合する鶏種の作出に注力してきた。 12年はヨーロッパとアメリカの大手孵化場が次々にノボジェン鶏の取り扱いを開始し、昨年からのコマーシャル鶏の成績は非常に優れた結果が出ている。ノボジェン鶏は着実に市場で普及し、現在では世界45か国に種鶏が導入され、世界の第三極として飛躍の時を迎えているという状況を確認できた。 このため、わが社としては再度ノボジェン鶏の積極的な展開を歩み出すこととし、今年の7月にノボ・ホワイトの種鶏を1万羽導入し、来春からコマーシャルひなの販売をスタートさせる。わが社がノボジェン鶏に取り組む最大の理由は“ノボジェン鶏の普及によって現状の市場における独占状態を競争状態とし、採卵養鶏業界の健全な発展に少しでも寄与・貢献する”ことにある。日本市場に普及・定着し、大きく成長していくには時間がかかると思うが、着実に歩みを進めていきたいと思っている。業界の多くの協力者の後押しをいただいてシェア拡大を目指していきたい」などと述べた。 フレドリック・グリモウ社長兼CEOは、グループの展開とノボジェン社の創設について「バイオファーマシーと動物育種の2つのコアビジネスを持つグリモウグループは、毎年着実に業績を伸ばしており、育種会社としては世界第2位の売上高に至っている。特に動物育種部門は7セクションで構成されており、グリモウフェレスのカモ、ハバードのブロイラー、チョイスの豚、ハイファムのウサギ、ガロアのホロホロ鳥、ブルージェネティックの水産と、多岐にわたる畜種を取り扱うことで、営業、技術、R&Dなどの効率化と、幅広いネットワークを共有できることが強みである。ノボジェン社は08年に創設された若い会社であるものの、すでに収支は黒字化を達成し、グループの売り上げに貢献している」とし、グリモウグループのパワーと潜在性を語った。 ノボジェン社のミカエル・ヘロコ社長兼CEOは「ノボジェン社は確かに若い会社であるが、グループとして育種に取り組んだのは1990年代初めからで、97年のジーンプール取得後は改良スピードを格段に上げ、08年に会社設立、09年には種鶏販売に至り、その後わずか6年で世界45か国への販売を達成している。特にオランダにあるEU最大手の孵化場との取り組みによってヨーロッパでの普及が一気に広がり、14年の種鶏ベースでの市場シェアは20%に達している。1社の独占状態が長く続くアメリカでも、12年に種鶏導入が完了し、すでにコマーシャルデータも得られており、種鶏の販売羽数も順調に伸びている」とし、世界市場で着実にシェアを伸ばしていることに自信をみせた。 鶏種については「現在の市場ニーズに合わせて白玉鶏のノボ・ホワイト、赤玉鶏のノボ・ブラウンの両方で日卵量タイプの『クラシック』と、小玉で産卵個数が得られるタイプの『ライト』を用意している。これらの育種ではピュアラインのレベルからコマーシャル農場での生産段階に近い群飼を行ない、おとなしくて飼いやすく環境順応性も高い育種改良を行なっている。EUエンリッチドケージでは18〜90週齢のヘンハウス産卵個数が438個、非ケージのエビアリーシステムでも90%産卵を45週持続するなどの野外成績が得られており、これらは後半の産卵持続性が安定していることの裏付けで、まさに育種改良の成果である。また、アメリカでの成績も出始めており、今後、続々とノボジェンの野外成績が出てくるため、日本の鶏卵生産者にはぜひ楽しみにしていただき、来春から出るノボ・ホワイト『ライト』タイプの導入時の参考にしてほしい」と強調してプレゼンテーションを終えた。 日本市場での戦略について、ヘロコ社長兼CEOは「ヨーロッパやアメリカで出ている成績を日本でも出して、いかにマーケットに浸透させるか。育種改良のスピードの速さをいかにすばやく日本の鶏卵生産者に紹介できるかが、成功の鍵だと思う。日本市場は重要であり、今回4人が来日したのは、早い時期に自分たちのシェアを上げたいとの強い希望と意志の表れである」などと答えた。 【来日した(左から)グリモウグループのグリモウ社長兼CEO、ノボジェン社のヘロコ社長兼CEO、ファイフェ営業部長、ペテ営業担当】
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