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10社で全米の48% 2013年の米国採卵企業ランキング 2014.04.15発行 米国の「エッグ・インダストリー」誌は2014年2月号に、恒例の採卵養鶏企業ランキング60社を掲載した。 昨年(2013年)12月31日現在の60社合計飼養羽数は2億6385万2822羽で、米国の今年1月1日現在の推定採卵鶏飼養羽数2億9613万6000羽の約89%を占めている(前年は60社で96%)。 1000万羽以上を飼養する企業は、前年から1社減の6社で、トップ3社の順位は前年と同じ。 トップ10社の合計飼養羽数は、2010年以降、右肩上がりで増えていたが、13年は前年比303万1000羽減の1億4346万8000羽、トップ10社の市場占有率(シェア)も前年比3ポイント減の48%となっている。 同誌や最近の同誌電子版などによると、カリフォルニア州の「従来型ケージ使用禁止条例(Prop2)」が来年1月1日に発効するため、今年は同州で卵を販売している養鶏企業が、鶏舎の更新などの対応に奔走しているほか、大手養鶏企業2社で資産売却の話が出ている。 良いニュースとしては、昨秋の飼料穀物の豊作が、この3年間続いた過去最高水準の飼料価格を引き下げ、さらに高い卵価水準も年末まで続いたため、養鶏各社の昨年の収益は非常に良くなったとみられていること。 ランキング1位のカルメイン・フーズは一昨年、同業他社の4農場を買収し、飼養羽数が米国でも初めてとみられる3000万羽台に達したが、昨年の羽数は前年より150万羽減少し、シェアも0.8ポイント減の10.8%となった。ただ、同社はランキング発表後の今年2月に、ランキング48位のデルタ・エッグ・ファームズを完全子会社化すると発表。 カルメイン社のニュースリリースによると、デルタ社は、120万羽規模の採卵養鶏場のほかに、カンザス州に40万羽規模のオーガニック養鶏設備も保有している。カルメイン社は、すでにデルタ社のメンバーシップインタレスト(=持分…米国のLLC〈有限責任会社〉の用語で、株式会社の株式に当たる)を半分所有していたため、残り半分を1700万ドル(約17億円)で、モアーク傘下のサンベスト・フーズから3月3日までに取得したとのこと。 同誌は、3位のモアークについても親会社のランド・オー・レイクスが売却を検討しているとの話を紹介している。 6位のマイケル・フーズは昨年、親会社が未公開株投資ファンドのトーマス・H・リー・パートナーズから、17億ドルでゴールドマン・サックスグループのGSキャピタルパートナーズに売却されたが、再び20億ドル以上で売りに出されているとの話があり、購入者の名前にはブロイラー最大手のタイソン・フーズが挙がっているという。 このほか、放し飼い養鶏をうたう英国ノーブルフーズ社が運営するハッピーエッグが、60社のランキングに入ってきた。
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