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冷水供給システム『クールドリンカー』 猛暑対策で今春発売 ヨシダエルシス 2014.02.25発行 養鶏設備システムメーカーのヨシダエルシス(株)(吉田擴社長―本社・工場=和歌山県御坊市、東京支店=千代田区飯田橋)は、猛暑対策として、鶏舎のニップルドリンカーに装着することで、常に均一な冷水を鶏に飲ませることができる『クールドリンカー』を開発、今春から新発売すると発表した。 同社では、鶏は冷たい水を飲むことで自らの体を冷やすことができ、仮に外気温が40度C近くの猛暑の中でも、20数度Cの冷水を与えると、熱死もなく生産性を維持できることが、実証されていることに着目。埼玉県狭山市の養鶏場の協力を得て、青山学院大学の岡田熱・環境工学研究室と、これまで約10年近く、毎夏、いかに効率良く鶏に冷水を与えるかをテーマに共同研究を行ない、日本冷凍空調学会などで研究成果を発表してきた。 その結果、鶏舎用の冷水供給システムについては、飲水自体を循環させるよりは、二重管にして冷水と飲水を分離し、熱交換させた方が管内の水温・水圧のムラを低減でき、より効率的であることが分かった。さらに、既設のニップルドリンカーに装着できる断熱カバーを開発し、商品化にメドがついたことから、今春から新製品の『クールドリンカー』(特許取得)を販売することにしたもの。 猛暑時にも、鶏が常に冷たい水が飲める『クールドリンカー』は、循環させる冷却用の水を貯水タンクのチラー(冷却装置)で常に冷却し、鶏舎内のニップルドリンカーの飲水と塩ビパイプを介して熱交換しながら、再び貯水タンクに戻ってくる。いわゆる、循環水は鶏の飲水と直接接触することがないため、トラブルの発生もなく、また、水の循環速度や流れ方向の設計も自由にできるため、常に均一な飲水温度を提供することができる。ただ、既設の設備に取り付けできない場合もあるとのこと。 昨年の猛暑は、家畜にも大きなダメージを与えたが、特に採卵鶏(レイヤー)では、産卵率や個卵重の減少、熱死などの影響で供給量が減った大きな要因になった。今年は、昨年の反省の上に立って、飼料栄養や水、換気など、早めの猛暑対策を行なう必要があるといえる。 ヨシダエルシスの『クールドリンカー』の問い合わせは本社(電0738・22・2111)または東京支店(電03・3511・0033)へ。
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