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肉用若鶏は羽数5.3%増、重量5.9%増 平成24年の食鳥処理

2013.06.15発行
 農林水産省が5月31日に公表した平成24年の食鳥流通統計によると、鳥インフルエンザの発生や東日本大震災の影響で減少した前年に比べ、肉用若鶏(ブロイラー)の処理(出荷)羽数は5.3%増の約6億4963万羽、処理重量(生体)は5.9%増の188万9158トンと増加した。その他肉用鶏(3か月齢以上の地鶏や銘柄鶏など)の処理羽数も2.8%増の約823万羽、処理重量は4.5%増の2万6021トンと3年連続の増加。成鶏(廃鶏)の処理羽数も2.0%増の約9066万羽、処理重量は3.7%増の15万9691トンと増加した。

肉用若鶏
 平成24年の1年間に食鳥処理場で処理された肉用若鶏(ふ化後3か月齢未満のブロイラー)の全国の処理羽数(生体)は6億4962万9000羽で前年に比べ5.3%増加し、処理重量(生体)は188万9158トンで5.9%増加した。
 これにより、1羽当たりの生体重量は2.908キログラム(前年2.890キログラム)で0.6%増加した。
 都道府県別の出荷羽数は、鹿児島県が前年を6.2%上回る1億2999万1000羽(全体の20%)、宮崎県が7.7%増の1億2290万1000羽(同18.9%)、岩手県が14.5%増の1億876万6000羽(同16.7%)、青森県が4.3%増の3928万8000羽(同6.0%)、北海道が2.7%増の3369万羽(同5.2%)、徳島県が1.4%減の1671万2000羽(同2.6%)などとなり、上位3県で55.7%(前年53.7%)を占めている。

その他の肉用鶏
 ふ化後3か月以上飼養する地鶏などの全国の処理羽数は、823万1000羽で前年に比べ2.8%増加し、処理重量(生体)は2万6021トンで4.5%増加した。
 1羽当たりの生体重量は3.161キログラム(前年3.110キログラム)で1.6%増加した。
 都道府県別の出荷羽数は、徳島県が前年を4.2%上回る200万2000羽(全体の24.3%)、兵庫県が21.2%増の89万2000羽(同10.8%)、愛知県が4.3%増の65万3000羽(同7.9%)、福島県が12.9%減の59万4000羽(同7.2%)、秋田県が11.0%増の53万3000羽(同6.5%)、宮崎県が8.7%増の48万8000羽(同5.9%)、福岡県が11.1%増の39万9000羽(同4.8%)で、上位5県で56.8%(前年55.5%)を占めている。

成鶏(廃鶏)
 成鶏(廃鶏)の全国の処理羽数は9065万6000羽で前年に比べ2.0%増加し、処理重量(生体)は15万9691トンで3.7%増加した。
 1羽当たりの生体重量は1.762キログラム(前年1.733キログラム)で1.7%増加した。
 都道府県別の出荷羽数は、茨城県が前年を7.6%上回る703万1000羽(全体の7.8%)、鹿児島県が6.1%増の668万羽(同7.4%)、千葉県が0.8%増の620万2000羽(同6.8%)、岡山県が4.0%増の458万1000羽(同5.1%)、愛知県が6.7%減の445万6000羽(同4.9%)などで、上位5県で31.9%(同・7%)となっている。
 なお、処理羽数の上位は、茨城県が3.1%増の1898万4000羽(全体の20.9%)、鹿児島県が2.0%増の1437万9000羽(同15.9%)、愛知県が2.5%増の725万4000羽(同8.0%)、福岡県が29.1%増の704万1000羽(同7.8%)、青森県が同0.9%増の569万5000羽(同6.3%)の順となっている。

処理場は520場
 平成24年に食鳥を処理した処理場は520場で、前年の527場に比べ7場減少した。
 種類別(1処理場で数種類の処理を行なっている場合があるため合計は処理場数と一致しない)では、肉用若鶏が159場で2場減、その他の肉用鶏が195場で5場減、成鶏(廃鶏)が273場で4場減少した。



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