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IECマドリード会議開く 各分野の専門家が講演

2013.04.25発行
 IEC(国際鶏卵委員会―本部・ロンドン)は4月7日から9日まで、スペインの首都、マドリードのウエスティン・パレスホテルで「IECマドリード会議2013」【写真下】を開いた。
 30か国、約320人が参加した会議には、日本からも、(一社)日本鶏卵生産者協会の代表団(団長=秋田善祺政策代表ら乱l)と個人参加の計23人も出席した。前回(2012年9月)のロンドン会議で報告された各国の鶏卵情勢や加工卵事情、アニマルウェルフェアの動向などのスピーチはなかったものの、各分野の専門家が講演を行なった。
 ジョアン・アイビーIEC会長の開会あいさつについで、ロンドン・インペリア・カレッジのデービッド・ハウズ教授が「大物をつかむ――鶏卵と鶏卵加工品は、先進国で消費が減退している牛肉など赤味肉の代替需要を獲得することができるか」、リスク・コミュニケーションズ(米国・ニューヨーク)のビンセント・コベロ博士が「危機の際のコミュニケーションの上手な対応」、米国鶏卵栄養センター(エッグ・ニュートリションセンター)のミッチー・カンター博士が「国際鶏卵栄養協議会――これからどこに向かうのか」、OIE(国際獣疫事務局)のアレハンド・ティエールマン博士が「グローバル化する家畜衛生の課題」、オランダ中央獣医学研究所のティールド・キムマン氏が「鳥インフルエンザ―今後の10年」、スペイン農務省農業生産・マーケティングのカルロス・カバナスゴディノ局長が「鶏卵業界の将来に対する10の疑問」について講演した。
 2日目は、ロンドン・インペリア・カレッジのデービッド・ハウズ教授が「今後10年間の食品価格――世界の鶏卵・加工品業界への影響」、インプロボ社のマリア・デル・マールフェルナンデス・ポザ氏が「EUも経験からみたエンリッチドケージ導入への肯定的な考え方」、IEC統計アナリストのハンス・ヴィルヘルム・ヴィントホルスト教授が「鶏卵の生産と貿易のグローバル化」、カナダの鶏卵生産者団体、エッグ・ファーマーズ・オブ・カナダのティム・ランバート氏が「3国間または多国間貿易協定の将来」について講演した。
 鶏卵の持つ各種機能の可能性を切り拓く新しい技術革新の紹介では、DMF社のファビエン・デ・ミースター博士が「酵素の活用と、たん白質の改良の将来性」、DSMフーズスペシャリティズのアージェン・セイン氏が「食品加工における酵素の役割」、デュポン・ニュートリション&ヘルスのジョス・デルブス・ブロトン氏が「『ナイシン』の液体と粉末利用での優位性」と題してそれぞれ報告した。
 さらに、オランダ、アムステルダム大学のルイス・フレスコ教授が「持続可能な発展」、欧州委員会・持続可能性生産・消費部のビアンカ・マリア・スカーレット氏が「鶏卵産業からの排出削減ー利用可能な最良の技術」、イノバ・アリエントス社のセザール・デ・アンダ氏が「メキシコの発展と実情」について講演した。

デニス・ウェルステッド賞トロフィー アジア人で初めて秋田氏(アキタ社長)に授与

 最終日の夕食晩餐会の席上、前回(2012年9月)のロンドン会議で、世界の鶏卵業界で最も名誉ある『デニス・ウェルステッド賞』を受賞した秋田善祺(株)アキタ社長へのトロフィー授与式が行なわれた。同賞のトロフィーは、受賞者が1年間保管し、次の受賞者に渡すもの。
 ジョアン・アイビー会長は、秋田氏が世界中の養鶏関係者と緊密な交流を保ち、情報交換に努めていることや、日本で種鶏から鶏卵流通までの完全に垂直統合された最大規模の採卵養鶏事業を築いたこと、日本の鶏卵産業界のサステナビリティ(持続可能性)向上に対して貢献したことなどの功績を紹介し、「産業全体の繁栄なくして企業の繁栄はありえない、との信念のもと、秋田氏は自社のことを考える前に、日本の鶏卵産業全体のことを、より深く気にかけている人物である」と称えた。
 トロフィーを受け取った秋田氏は、IEC役員や関係者、マドリード会議参加者に改めて謝意を表するとともに、「このウエルステッド賞は私1人のものではありません。日本の鶏卵生産者全員がいただいたものであり、そのことを誇りに思います。今後は、鶏卵産業の発展と安定のために、できる限り尽したい」と強調。さらに前年(2011年)の受賞者で、米国のオムレツ・キングのハワード・ヘルマー氏から届いた手紙に、『私のためにトロフィーをピカピカに磨いている』と記されていたエピソードを紹介し、「私も次の受賞者のために、ピカピカに磨いてお渡ししたいと思っています」と述べると、会場から大きな拍手が湧き起こった。
 IECの会議は毎年春と秋の年2回開催しており、今秋は9月22日から26日まで南アフリカのケープタウンで開く予定。



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