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養鶏用飼料の配合割合 トウモロコシが徐々に低下
2012.07.15発行
養鶏用配合飼料の約50%を占めていたトウモロコシの配合割合は、価格の高騰から、わずかながら徐々に減少している。育すう・成鶏用は平成22年4月の52.3%から24年4月は48.0%へ、ブロイラー用では同42.6%から同41.1%へ減少し、代わりに米や小麦、DDGSが増加している。
トウモロコシの価格が、米国のエタノール需要や、新興国を中心とした世界的な畜産物需要の増加などによって高騰したため、配合飼料価格も上昇している。価格を抑えるには、栄養成分を確保しながらトウモロコシの配合割合を変えることが課題になり、米や、穀類よりたん白質が多く、繊維質も豊富な糟糠類(ふすま、脱脂米ぬか、グルティンフィード、トウモロコシからエタノールを生産した副産物のDDGS)、小麦などに注目が集まっている。農林水産省が毎月公表している流通飼料価格等実態調査でも、トウモロコシの配合割合が減少していることを示している。 飼料用米については、農業者戸別所得補償制度で、生産する農業者に交付金が支払われるようになってから作付けが増加している。小麦は、輸入飼料用麦のSBS(売買同時入札)方式の条件見直しで若干、増加したが、今後さらに拡大するためには、トウモロコシの保税制度に基づく完全無税化と同様の措置が求められている。
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