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サルモネラ 卵からは検出せず 農水省調査

2006.11.15発行
 農林水産省消費・安全局動物衛生課は、このほど平成17年度の鶏卵衛生管理体制整備事業で調査した採卵養鶏場のサルモネラの検査結果をまとめた。
 27県の579戸で、死亡鶏や鶏卵のほか、糞便や飼料などから検査した結果、99の農場から何らかのサルモネラ属菌を検出、検出率は17.1%であった。サルモネラの中でも、食中毒菌として最も注目されるSEなどの検出状況は明らかにしていない。
 農水省ではサルモネラ全体の検出調査であり、「18年6月に公表されたEU域内での調査結果の30.7%などに比べ、特に高いものではない」としている。今回の結果は、日本養鶏協会が16年度に調査し、26.5%の農場から何らかのサルモネラ属菌が検出されたとの結果をも下回っている。
 検体ベースの検査結果では、導入ひなやひな輸送箱、鶏の血清や鶏卵、卵殻などからはサルモネラは全く分離されず、鶏や卵がサルモネラに汚染されている状況ではないことがわかる。
 検出率が高かったのは、鶏舎内のネズミや害虫、鶏舎内やGPセンターの床面で、これらの衛生対策が重要だといえる。



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